高熱のときに見る夢

ミスミソウの高熱のときに見る夢のネタバレレビュー・内容・結末

ミスミソウ(2017年製作の映画)
2.2

このレビューはネタバレを含みます

先読みできてしまい、何回か飛ばして見た。描写が画一的。登場人物それぞれ違うはずの人生が感じられない。制作者は人と向き合ったことがないのかと訝るレベル。みんな途中から抑制のきかない獣になる。キャラ付けもありがち。制作者の見る世界は解像度が低いように思う。
殺戮シーンが薄っぺらい。拭えないb級感。その辺の枝を掴んで致命傷を負わせる深く刺せるなんて絶対みなさん軍隊にいたことあるだろ。最後のボウガンとか完全にスナイパーだし、女にしては片手の力が強く、ドアまで深く刺せる人ばかり。包丁遣いが殺し屋すぎる。久我さんの目玉どうした?ハッピーツリーと同じレベルのボラーギャグ。
いじめられっ子が脳内で村を作り、既に神格化してしまったいじめっ子以外みんな死ねぼくも死ね!ワー!あースッキリ!って感じの映画。
みんな「何でお前は私を愛さない!私は悪くない!お前のせいだ!ワー!!!」という極端な思想で加害しあう。
この映画のヒロインはたえちゃんだと思う。いじめを先導した人間のせいでエスカレートしたのに春花は彼女にだけ復讐しない。たえちゃんだけが尊重されている。

除雪車の運転手は脇見運転なの?明らか様子がおかしい女が喚いて近づいてきて視界から消えたのに止めないの?
たえちゃんが「あんな男」と吐き捨てたとき、強がりかと思いきや相葉はしっかりクソ野郎でわらった。お前の「愛してる」って「僕だけを愛して」って意味じゃん。
ひとつだけハッとしたシーンは、火事の後、春花が赤い上着をして歩いてくるシーン。目の凄みと風景とのコントラストで「修羅」だった。雪に鮮血が散るので絵的に印象的ではあるが、総評は上記の通り。