カニペンギン

スリー・ビルボードのカニペンギンのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.8
空気の読めない、ちょっとアホっぽい19歳の元夫の恋人が、ポロの本の中に挟まっていた栞に書いてあった、と言って、「怒りは怒りを来す」という言葉をミルドレッドにもたらす。
その言葉はあまりに紋切り型で、白々しく、ほかのどの登場人物にもとても言わせられるものではなかったけれど、人類がきっと紀元前のはるか昔から繰り返し言い続けていたから、馬鹿な19歳のポロの本の栞にまで届いた。
手にした酒瓶を置いて「その子を大切にして」と言うミルドレッド、そしてラストシーンがよかった。
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