ポスタービジュアルとタイトルで受ける印象とは真逆。
静かながらも日常に潜む緊張感と絶望感の中で、それでも生きていかなければならない女性たちの力強いシスターフッド作品。
マチズムが根強いウエスタンの街、ノースダコタで暮らす姉妹。
見えない社会の壁の中で暮らす彼女たちは、柵に囲まれた馬みたい。
彼女たちの行く末は分からないし、ぽっかり空いた何かは簡単には埋まらない。
でも静かで寂れた映像の中に、しっかりと彼女たちがいて、生きていることを感じさせてくれる。
ニア・ダコスタ初長編作品だけど、クロエ・ジャオの『エターナルズ』然り、ここから『ザ・マーベルズ』に抜擢されるのが面白い。
本作で描かれた女性の連帯の物語と作家性がMCUでも発揮されることを期待したい!