ナチョス

ヘヴィ・ドライヴのナチョスのレビュー・感想・評価

ヘヴィ・ドライヴ(2018年製作の映画)
4.1
ポスタービジュアルとタイトルで受ける印象とは真逆。

静かながらも日常に潜む緊張感と絶望感の中で、それでも生きていかなければならない女性たちの力強いシスターフッド作品。

マチズムが根強いウエスタンの街、ノースダコタで暮らす姉妹。

見えない社会の壁の中で暮らす彼女たちは、柵に囲まれた馬みたい。

彼女たちの行く末は分からないし、ぽっかり空いた何かは簡単には埋まらない。

でも静かで寂れた映像の中に、しっかりと彼女たちがいて、生きていることを感じさせてくれる。

ニア・ダコスタ初長編作品だけど、クロエ・ジャオの『エターナルズ』然り、ここから『ザ・マーベルズ』に抜擢されるのが面白い。

本作で描かれた女性の連帯の物語と作家性がMCUでも発揮されることを期待したい!
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