こん

ワンダーウーマン 1984のこんのレビュー・感想・評価

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)
3.9
IMAXで鑑賞。
前作やDCシリーズを未見でも大丈夫との公式サイトでのふれこみを信じ、前作未見かつDCEU未見で突入。前作を観てないことで面白さが減ってる感はあったけど十分ついていけた。
IMAXで映像と音楽(ハンス・ジマー)の迫力を楽しむ作品と割り切れば十分楽しい映画体験になった。




【以下ネタバレ感想】
ヒーローのダイアナ=ワンダーウーマンは若干のサイコパス味がありつつもそのキャラ造形は理解できたが、バーバラ=チーターは処理のされ方がめちゃくちゃ雑で驚いた。チーターとの対話は次回作以降?

荒野の道路に子供を置くことでスリルを作る脚本の雑さやアクションシーンでのアクションロジックの荒さも気になった。

主題は「エゴ」や「真実」、「虚飾」等々であり、(WWシリーズに通底するであろう)「フェミニズム」だと思った。ドナルド・トランプやその大統領就任以降の社会を意識しているのは明確で、大統領選の時節に合わせて公開予定だったことも頷ける。
ただ、1984年(核の危機やレーガノミクス)や現代の世相を踏まえたとしても本作の終盤はかなり禁欲的な方向に向かった印象で、「夢を持つな欲望を持つな」というある種のディストピアを感じた。
本作のフェミニズムの側面に関しては、キネ旬の北村紗衣先生の批評に納得。

全体として、主題等の構成はそこまで高く評価できないが、映像や音楽の迫力で十分に楽しめた。観てよかった。

2020年201作目
2020年映画館24作目
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