ドクターモンチッチもる男の島

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのドクターモンチッチもる男の島のレビュー・感想・評価

5.0
衝撃作です。

シリーズ5作を通してクレイグボンドに思う事をボンドの声として例えました↓

仕事も大事だが、仕事に振り回されんな。僕みたいになるぞ?
肩書きなんてどうでもいい。
殺しのライセンスを持つ冷酷無慈悲な僕でも恋はするし家族もできる。
ヒーローじゃなく僕は人間だ。
騙し騙され裏切られ、窮地に手を差し伸べてくれる本当の仲間もいる。
大事な人、大切な人、愛する人。
それが脅威に晒された時、君はどうする?
言わなくても分かるよね?

と言ってくれているようです。

カジノロワイヤルから始まり、ガジェットに頼らず身も心もズタボロにしながら人間味を出してくるこのジェームズ・ボンドのメッセージは普遍的なものだからこそ響くものがあるんではないでしょうか?

そして今作で、シリーズ通しても貴重で涙腺崩壊したシーンがありました。

それは自分の子どもにリンゴを剥いて食べさせてあげるシーンです。不器用な男のシーンです。カッコ悪いです。こんな描写、007で見たことあります?こんな優しいボンド、シリーズにいました?

このシーンで、あぁもうボンド何が何でも守るんだろうなぁと確信したし、ラストになるにつれもう苦しくてしょうが無かったです。

タイトルが持つ意味が大きいですよね。

興奮すると訳分からない事ばかり長々と書いてしまうのでこの辺にしておきますが、シリーズ通し、ボンドは人間的な感情をフルに出して人生の選択をしてきたんだと思います。


ダニエル・クレイグ、ジェームズ・ボンドお疲れ様でした。

心に残る007を本当にありがとう。





ps.パロマに蹴られたい。