Ark

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのArkのレビュー・感想・評価

4.7
現役を退きジャマイカで優雅な生活を送っていたボンドだが、ある日CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてくる。ボンドは彼に協力することにするが、触れただけで特定の人物だけを殺せる殺人兵器を巡って恐ろしい問題に巻き込まれていく。おぞましい殺人兵器の存在が世界を脅かしている状況下で、黒幕を探し出し息の根を止めるために駆け回る。
ダニエル・クレイグ版007最終作。



ネタバレあり↓





黒幕のくせにサフィンが弱すぎる……!毒に懸けてるような男だから肉体的に戦えないのも納得はいくけど。そもそも「黒幕=強敵」でなければならないという方程式が間違っている……?にしてもあっさり死んだなー。

敵はすぐ死に、ボンドは“その時”が来るまでは決して死なない……。
もうそんなに若くないのに、体を張って全力でアクションに挑んでいる姿がカッコよかった。アクション映画に怪我は付きものだけど、ダニエル・クレイグもシリーズ撮影中に何度も負傷したという。そんな努力があったからこそ素晴らしい作品になったのだと思う。全力で体を張ってくれたダニエル・クレイグに感謝します!

でもちょっとだけ難点があって、それはアクションシーンが暗すぎるってこと。暗いところで揉み合われても、あんまり見えない(笑)アクションシーンが見たいのに、そこが大事なのに、陰でやられては困っちゃいますね〜。シリーズの中で1番控えめなアクションだった気がする。

マドレーヌと娘のくだりがなんだかしっくりこない。でも「青い目」のくだりはすごく好き。
今回は死ななかったね、マドレーヌ。いつものボンドガールが死ぬやつの代わりに、今回はボンドが……っていう。うーん……辛くて寂しい終わり方だったけど、1人の男の人生と映画の終わり方としては、とても男前な締め方だった。

全体的にとてもよく練られているなーといった印象で、おもしろくするために時間をかけて構想を練ったのがすぐに分かるストーリーだった。紛うことなき良質映画と言えよう!

2時間半越えというなかなかに長い映画だったけど、最後まで楽しめた。

次のボンド俳優が気になりすぎる。でも私が推してた人ではないのが確定してるんで、もうほとんど誰でもいいです。笑

追記:お恥ずかしながら、Mのレイフ・ファインズがヴォルデモート俳優だと知らなかったんで戦慄しております……。
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