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私がモーガンと呼んだ男/私が殺したリー・モーガン ジャズ史に刻まれた一夜の悲劇の真実のBFのレビュー・感想・評価

3.5
ジャズ・トランペッターで天才と評されたうちの1人、リー・モーガンの半生を追ったドキュメンタリー。日本でも有名な曲というと、「MOANIN'」のトランペッターですね。

昨年末に劇場で鑑賞した、チェット・ベイカーの伝記ドラマ「ブルーに生まれついて」を思い出しながら…。

当時のライブ映像、リー・モーガンと関わりのあったミュージシャン、作曲家などがインタビューを通して語ります。彼らに天才はどう映っていたか。
また、チェット・ベイカーと同じくドラッグに溺れた経緯、それを支えた周囲の人間模様、また音楽との向き合いを知っていく構成となっています。

僕がジャズ・サークルに所属していた学生時代に、リー・モーガンはとても近い存在でした。セッションでは「CANDY」が流行し、レコード屋へ行って「SIDE WINDER」のCDを買った思い出があります。

「1972年の幕開け」
彼らの人生を知り、苦しくなるのと同時に、華やかで駆け出しだった頃の、若いリー・モーガンのアドリヴが今までよりもより活き活きとして、しかし繊細に切なく聞こえてきます。
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