ポンコツ娘萌え萌え同盟

残酷おんな情死のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

残酷おんな情死(1970年製作の映画)
3.8
淫売と裏稼業渦巻く東京を背景に、千恵と万代子の二人の純愛百合映画。
1970年の同性愛に関する思想は現代人からしてみれば価値観の違いを感じるけど、
裏稼業の魔の手があること考えると行き場のない恋だが対象的に純愛は強く映しだされる。
だから全て忘れて彼女らが燃える中で抱き合うのはある意味美しさを感じたところはある。

それにしてもダウナーな感じで自殺未遂をし続ける真理アンヌの演じる万代子とそれとは対象的な東京にやってきたばかりの千恵というキャラクターの組み合わせももう最高。
特に喫茶店での煙草を吸う万代子とそれにストーキングしてきて音楽をかけて踊る千恵の場面は彼女たちの性格の対比を映してるように感じた。

そして二人が愛で交わったことで生き返った万代子とは対比的に、
壊れていく岡崎二朗の演じる栄次は小物だけどこのキャラクターにも味がある。