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ネイキッドのRのネタバレレビュー・内容・結末

ネイキッド(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2017年のアメリカの作品。

監督は「セクスタプラッツ〜オレって六つ子だったの?〜」のマイケル・ティデス。

あらすじ

学校の臨時教師として働くロブ(マーロン・ウェイアンズ「リスペクト」)は最愛の女性メーガン(レジーナ・ホール「マスター〜見えない敵〜」)との結婚を控えた前日の夜、親友のベニー(J・T・ジャクソン)と酒を飲み交わしに町に繰り出すが翌朝目を覚ますと何故かエレベーターに全裸で寝転がっていた!結婚式は既に始まっており、何とか式場にたどり着こうとするが失敗…。失意のどん底に叩き起こされるロブだったが、気がつくと彼は再び素っ裸でエレベーターに!!混乱した彼が目にしたのは全く同じ時間がループしている世界だった。このことを知ったロブは何度も結婚式を成立しようと躍起になるのだが…。

Netflixにて。

2017年ということでNetflix最初期のNetflixオリジナルの作品として長らくマイリストに加えていたのだが、ようやく今になって鑑賞。

お話はあらすじの通り、目が覚めると記憶を失っており…というとどうしたって「ハングオーバー!」シリーズを彷彿とさせるとさせるのだが、面白いのはそれに加えて「タイムリープもの」という点!!今でこそこのジャンルは特に映画界隈ではムーブメントを起こして「オール・ユー・ニード・イズ・キル」や「ハッピー・デス・デイ」やそれこそ同じNetflixの短編「隔たる世界の2人」など傑作も多いが、それにいち早く着目したNetflix、やはり先見の明あり!

その手の作品よろしくまるでTVゲームのコンティニューをしているように何度もゲームオーバーを食らっては復活していく中で経験と記憶を積んでいく流れはやはり観ていて面白いのだが、そこにどうやら本国のコメディアン俳優らしいマーロン・ウェイアンズと何本か彼の出演作を撮り、彼との相性も抜群な監督とのコンビネーションもあり、退屈せずに観られる。

このマーロン・ウェイアンズという人、俺はぜんぜん知らなかったんだけど、まるでマイケル・B・ジョーダンのようなスタイリッシュな顔立ちとかなりすらっとした長身というイケメンなんだけど、顔で笑わせるタイプらしく、そのつぶらな目玉をぎょろぎょろさせつつ、その目玉よりもぐにょぐにょ動く口が特徴的。

ただ、宇多丸さんが言うベロベロバァ的なオーバーアクションで笑わせるタイプなのでこちらは好き嫌いが分かれそう。

加えて、そのほかのキャラクターやお話全体の雰囲気もまさにアメリカンコメディのそれ!と言った感じでオーバーで大袈裟な振り幅でブンブン振り回される感じで胃もたれ前半は過多。

ただ、やはりそこはタイムリープものなので繰り返しの1時間という割りかし短いスパンの中で経験を積んで次へと活かす流れはやはり楽しく。個人的には式場にマッパの状態から色々な服装に着替えてその度にメーガンのお父さん(デニス・ヘイスバート「パーキングエリア」)に「舐めんな!」とばかりにぶん投げられるくだりとか、あとはメーガンの元カレの嫌な奴コーディ(スコット・フォーリー)とのタイマン張る流れで動作を一つ一つ覚えて最後は金テキで決めるやつとか面白かった。

また、道中色々な騒動に巻き込まれるんだけど、警察官コンビとか暴走族の一団とのトラブルを経て、終盤ではそれぞれの伏線を活かしてまさかの暴走族に先導され、パトカーで式場に雪崩れ込む、本来なら相容れないグループ同士が「みんな仲間!」とばかりに力を合わせてロブのために動く、一種ジャンプ的なノリも楽しい。

あと、絶対最後出るんだろうなぁと予想していたあの黒人ミュージシャンもやっぱラストに歌っちゃってて、これは嫁さんからしたらファンだし嬉しいだろうなぁ。

まぁ、ロブがなんでマッパでエレベーターにいたのか?とかそもそもの犯人探しとかの発端部分に関しては弱いのでお話的にはかなり雑味がある作りなんだけど、勢いでなんとなく楽しい気分にさせられちゃうからまぁそんなに不満点はないくらいの印象かなぁ。
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