nyanko

友罪のnyankoのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
1.0
やってしまったことは仕方がない

それが大層な出来事であっても
ただの愚行に過ぎなかったとしても


当の本人は、償いだとか誓いだとか綺麗な言葉でまとめて片付けて


『僕は大変なことをしてしまった。だからこれからちゃんとした人間になって生きていくのが償いだ』


だなんて、実際のところそんな自分に酔いしれているだけだ



時効なんてないのだよ


なんとなく年月が経ってなかった事になっていたり
気持ちが和らいでいるのは
償いきれたからではなく単なる
慣れだ


また同じことを繰り返すよ

なにもせずただ息を吸って吐いて飯を食い
腹を割って話せない友人のような人間と
自分を叱ってくれない家族のような人間と
会話をしているだけの毎日で
その腐った脳みそがどう更生するのか教えてほしい



お前の相手はお前が殺したものではない


残された家族や友達はいつまでも憎み、恨み
なにかできたかもしれないと自分を悔やみ毎日を過ごしている


悔やみきれないこの想いは時間共に増悪し
消して取れない腫瘍となる


「生きて償う」
そんなの綺麗事だ



他人の全てのものを奪ったのなら


ぐだくだ言ってないで死ね
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