こばじゅん

友罪のこばじゅんのレビュー・感想・評価

友罪(2017年製作の映画)
3.4
主に4者の視点から、それぞれ自身の罪や誤ち、または外的要因で罪を背負う人を描いている。どれも共感出来る人はいないと思う。4人とも共感出来ない人もいると思う。それらが悪い事ではない。

誰しも罪がある訳でもない。
罪の線引きも難しい。ただ、それぞれが背負ってきた何かで、どう人が変わり、どう人が生き、どう他者と関わるかを表している。


ニュースで見るあの人は、なぜ人を殺したのか?
無差別殺人はなぜ起きるのか?
常人には理解出来ない。それでいい。

でもその存在を全否定することは良くないのかもしれない。
罪を冒した人間も罪を背負っている。
でもその罪はいつまで背負っていく。

法的には刑を執行し終えた人間には罪がない。
では、本人にとっては?遺族にとっては?
関係者や家族にとってはいつが解放の時なのだろうか。

犯罪者だった人を愛してくれる人もいる。
犯罪者だったと分かれば離れていく人もいる。
前者が優しい人なのだろうか。
後者は冷たい人なのだろうか。


皆さんは他者の罪をどこまで背負わせ、自分の罪をどこまで背負っていきますか?
こばじゅん

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