こじ

コンプリシティ/優しい共犯のこじのレビュー・感想・評価

3.7
Filmarks試写会にて鑑賞

製作 日本・中国合作 2018年 116分
原題 : Cheng Liang

トロント、ベルリン、釜山の国際映画祭に出品作品

社会問題にもなっている技能実習生にフォーカス、中国から来日した青年が不法滞在者となり、偽名を使い蕎麦屋で働くことに
青年の葛藤、家族や蕎麦屋の人たち、知り合った女性との情を描いた作品

社会問題にフォーカスを当てつつも、それを鋭く追及する感じではなく、中国人青年と蕎麦屋の父との人情を描くことで国境を越えた思いやりや優しさを伝えてくれる

青年を演じるルゥ・ユウライさんは、とてもひたむきで真面目な感じが、蕎麦屋の父親役の藤竜也さんは無口で厳格な風貌ながらも我が息子のように青年接する姿が、それぞれの想いが随所に詰まっている

劇中にも流れるテレサ・テンさんの「時の流れに身をまかせ」の歌詞がとても身に沁み、いい余韻を感じさせてくれます
こじ

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