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犬猿のmaiのレビュー・感想・評価

犬猿(2017年製作の映画)
4.8
新年あけまして2本目
最近当たり映画に出会いすぎて、、とにかくハズレに出会わない、、のはフィルマークスさんであらかじめ予習してからチョイスしているからなんですが、、、、

いや毎回これは良い、、、!!!
って言ってしもてて、良い!の価値がどんどん薄れてる感があって、なんか悲しいのですが←

これは、、、、良いです!!!←
すごい良かったーーーー、、、、
なんやろう、、、勝手にふるえてろは今後何回も見たい好きやったけど、犬猿は一回で良くて、一回でドシン!ズシン!てくるタイプの好き
とても好き

まず、リアル
登場人物が愛おしい
人間くさい
人間くささがリアル
性格難ありやろ、、、でも根は悪い人じゃないんだよなぁ、、、て、、、その難あり具合がリアル、なんか絶妙にアウトとセーフのギリギリの間をいく難あり具合というか、、、そして若干のアウト寄り、、、笑

だいたいね、映画見てて、なんだかんだこっちが悪いやろとかこっち派やわとか考え方って偏るのが普通やと思うけど、ひたすらフラットで見てられるというか、あああどっちもどっちだよな、みたいなそれって兄弟だからこそだと思うんですよね

この映画はひとりっ子の人はだいぶわからへん感覚なんじゃないかなぁって思う
本当に本当に兄弟ならでわの気持ち
だと思う
私も弟の結婚という最近のビッグイベントがあったのでなんかタイムリーに突き刺さってだいぶ泣きました

役者さんたちがとにかく良い
もう何を見ても思うけど窪田くんてやっぱりすごい
「いや今人殺しそうな目してましたよ、、」
って言われるシーンとかなんか鳥肌たった
ヒリヒリ感がすごい
ニッチェもまこちゃんも荒井さんもすごい良い、絶妙に良い、ひきこまれる

そして映画の見せ方もすごい良い
ラストの畳み掛けてくるそれぞれの兄弟の喧嘩が入り乱れ錯誤するシーンがすごい
なんか見てて感情がすごい高ぶって興奮するというか泣けてくるしうぁぁぁぁってなった泣←
もうね皆言ってることがすごいわかるというかどっちが悪いとかじゃなくてただひたすら気持ちが伝わってくる
そして刺された兄を放って窪田くんが逃げ出すシーンからの考えて考えて何も考えられずに引き戻すシーンでもう涙腺崩壊である、、、、←

からの屋上でのほっこりシーンもすごい好き、良いよね、こういう時間って、無駄な時間に見えて違うねんな逆に何も無駄がない時間というか、ふわって糸がゆるんだような、、、

そしてラストのラストもすごい好き
綺麗事じゃない感じ
ざわざわって戻ってくる感じ
現実ってこんなもんだよねぇ
でも絶望とかじゃなくて
でも良くない?て思えるというか
ふふふっ、ですよねぇ
みたいな笑
ドン!ドン!ドン!って畳み掛けてくるのも面白くて好き

私は姉という立場なので
やっぱり性格とか考え方的にはどちらかというと、ニッチェ寄りだし荒井さん寄りなんですよね、、
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