旧あさひ

犬猿の旧あさひのレビュー・感想・評価

犬猿(2017年製作の映画)
4.3
2月にして無責任かもしれないけど、きちゃったかも。2018年邦画1位きちゃったかも。
小さい映画館で、至る所から聞こえる笑い声やすすり泣き。まさしく極上の邦画。オープニングでがっつり心が掴まれたあげくオチまで完璧。あざとさすら感じる盛り上がりの後に最高にニヤッとするラスト。

兄弟姉妹って本当に不思議。友達のような、先輩後輩のような、それでもしっかり家族で、対等なのに対等じゃない。例え犬猿の仲でも理解者。
エンドロール後、照明が点くと同時に無性に兄に会いたくなった。私が泣いてると兄作詞作曲の「オナラの歌」を踊りながら歌って笑わせてくれた幼い兄の姿が浮かんだ。これ一人っ子が観たらどう思うのか気になる。

それぞれ全く違う性格なのに、しっかりと血の繋がりを感じさせる演出がお見事すぎるし、それをやってのけた4人の演技力が凄い。美味しいシャンパンとかあけてあげたい。
興奮するほど意地悪な吉田監督の感性の柔軟さは相変わらず惚れ惚れする、本当に"男"と"女"の捉え方が秀逸すぎてもう満腹。
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