うぴ

鈴木家の嘘のうぴのレビュー・感想・評価

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)
4.2
自殺をしようと考えた人と考えたことが無い人は、一体どのくらい存在するのだろうと思った。この作品は、両者どちらとも見て欲しい作品だった。

兄(息子)の自殺のショックで記憶喪失になった母に、家族で兄はアルゼンチンで元気に暮らしてると嘘をつく物語。

自殺というのがある種テーマなだけに重い話ではありました。ですが、いい加減でのコミカルさがあった。トータル重いのは変わりませんが。

この手の話では、1つ嘘をつくことで苦しみが募っていってしまう気がする。
そして大事な人が自殺した悲しみは、明るく振舞っても内に秘めたものは、ぐるぐると心を渦巻いているのかな。

冒頭に述べた、自殺をしようと考えた人と考えたことが無い人は、一体どのくらい存在するのだろうか。というのは、私からしてみれば、考えたこと無い人なんているのだろうかと思うが。
家族の誰かが、息苦しさで悩んでいる時の衝突はとても痛ましく、出来れば避けたい事だけど、絶対それはぶつかっていかなくてはいけないし、乗り越えなくていけない。

沢山考えて欲しいです。

それにして、妹役の子の演技を見て、顔に大粒の雨が。
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