MikiMickle

フォロイングのMikiMickleのレビュー・感想・評価

フォロイング(2017年製作の映画)
2.0
「ババアが憑いて来る」という謳い文句と、『イット・フォローズ』のプロデューサーという事でレンタル♪ 予告からしてB級臭がプンプンと漂うw
原題は『ghost house』祠の意味。なのに、『イット・フォローズ』まんまの字体にウケるw

ジュリーとジムのカップルは、タイ・バンコクを訪れ、そこでのプロポーズ‼ 幸せな旅のはずだった。
しかし、その直後にホテルで知り合ったイギリス人の二人に連れて行かれたのは、森林の中にある祠の墓場。ジュリーはそそのかされて、祠に祀ってある像を触ってしまう。
そこに現れたのは老婆の霊……その姿はジュリーにしか見えない……

イギリス人に逃げられた二人は現地ガイドのゴゴの手助けでなんとか森から逃げ出すが、ゴゴの親戚曰く、その老婆はこの地で無残な死を遂げた日本人女性の“ワタべ”さんの霊だと言う…
限られた時間はあと僅か… ジュリーに乗り移ろうとするワタべの霊から彼女を守る事は出来るのか。


驚かし系で何度かプチびっくり演出があるものの、全然怖くないw むしろ、なんかニヤニヤしちゃうw

しかし、現世と冥界との狭間にいるジュリーが常に見続ける闇の幻覚の演出は悪くない♪ 『ジェイコブズ・ラダー』を少しだけ彷彿とさせる。

そして、霊というものへの価値観の違い。
タイという国は、日本古来の八百万の神信仰と同じようにピー信仰というアニミズムがある。
霊に対する尊厳も、欧米人には理解できないような尊さがある。そんなものを浮かれ気分の欧米人観光客がちょちょいと興味本位で触れてはならんぞっっ‼‼という映画。

とにかく、怖くもなんともなかったが、わかり易すぎる伏線回収が微笑ましかったのと、彼氏の顔と髪型が変なのと、ジュリーの濡れ場が全くセクシーでなくて逆に微笑ましかったのと、ゴゴがすこぶる良いやつだったのと、
タイの繁華街の闇と農村の両極端な雰囲気がどちらも叙情的だったのと、
リノという霊能者の胡散臭さ(実際にいそうだわw)と、除霊シーンが霊幻道士的な昔のチャイニーズホラーチックでニヤけたので、
なんだかんだで結果的に嫌いではない作品でした♪
タイのワタべさんって誰よ?って話だけども……w

ババアはそれほど憑いてこないし、そして怖くないけども(笑)
MikiMickle

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