るな

YARN 人生を彩る糸のるなのレビュー・感想・評価

YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)
4.0
映画の批評という感じではないですが…
最近、坂口恭平さんが編み物は鬱に良い!と言っていて、昔、鬱にかかったことがあって、編み物をしていたこともある私にとしては分かっていた気持ちになっていたけど、言語化されて「そうそう!」となりました。それから過去に思いを馳せると、手芸を楽しんでいた時期が断続的にあることが分かって、『続けてみよう』と思い、かぎ針編みを再開したところでした。
また、アートマネジメントを生業としている身としては、いつか編み物のアートに関わりたいなぁ、などとも考えていたので、キネ旬のスケジュールで『YARN』をみて、トレーラーをみてみた時には、あまりに自分の中でのタイミングとぴったしで、驚きました。
『アート』として編み物と対峙している色々なアーティストが出てきて、自分の思いを伝えていて、とても良かったです。
やっぱり、「編み物はヨガと一緒」とか、「編んでいるとゾーンに入れる」とか、瞑想的な役割についてのコメントが多かったのが印象的でした。
あと、女の人が家の中でやっていたものを外に持ち出すというフェミニスト的な考えも素敵でした。家事としての手仕事から、社会的インパクトを持つアートへと、パラダイムシフトするに十分なコンテンツの映画でした。
私にとって大切な1本です。
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