■数年ぶり2度目の鑑賞
冒頭のあみこが口ずさんでる悪口の歌から惹かれた
どうしてかぶりついているのがレモンなんだろう
池袋の歓楽街で大きな声を発する男性
それに呼応したあみこ
なんだかうれしそうな男性
あみこが自分と関わってくれたことがうれしかったのかな。きっと見えない人間みたに、周りから扱われてきたんだろう。
あんな女、大衆文化じゃん
個性的で厭世的である(あろうとする)ものの、根が未熟な少女。
そんな人間に惹かれる。
自分のありたい姿を、他者(青のくん)にも強要するところに若さを感じる。
きっと大学生になって、いろんな人と関わることで、自分と他者がちがうってことを理解していくのだろう。
◉でも、他者に自分の理想を強要することが悪いこと、未熟なことだとだとバッサリ否定してしまってはいけない気もする。他者と自分を重ねることに執着するエネルギーもまた、素晴らしいものではないか。(現代社会では忌み嫌われるけれども)
そんな生きづらさを抱える人間たちへの作品だと感じた
23.09.09
国立映画アーカイブ 小ホール