あみこの作品情報・感想・評価

「あみこ」に投稿された感想・評価

りっく

りっくの感想・評価

3.7
恋は甘酸っぱいと言うが、本当に酸っぱいっつうのはこういう事なんだよ!と言わんばかりに大量のレモンを包丁でぶつ切りにし、風呂に浸かりながら次々と頬張る、あるいはスパゲティを吸い込んでいくあみこの食いっぷりにまず圧倒される。

ピュアだからこそ、心に任せるがままにパッションで一直線に行動する彼女はモンスター的に描くことも可能である。だが、映画初監督にしてこの一癖も二癖もあるインパクト大のヒロインを地に足がついたキャラクターとして成立させた手腕が光る。

部活の先輩である大学生のヒモとなっている彼のもとへ、一途な思いだけで長野から大衆文化にまみれた首都東京に上陸し追っかける様は滑稽でもあり物語の推進力を損なわない。音楽の使い方や絵繋ぎなど奇をてらいすぎず、かといって無個性なわけでもなく、大学生の初監督とは思えない才能である。
長野の1人の女子高生が生活する中で妙に不条理で鬱憤が溜まっていく1年間の様子とそれを晴らすシュールな暴走。そしてカタルシス。全部愛おしくなる。

やたら甘い喋り方をするクラスメイトのタロット占いからの一連の流れのシーンと『シンプルメン』な感じのダンスシーンがとくにお気に入り。

1時間くらいで恋に盲目な少女をテンポ良く描いていて非常にクールなので、また見たい。(ソフト化されていない…)
ナミ

ナミの感想・評価

3.4
全体を通して蒼い映像が美しい

あみこが檸檬を噛み締める度に

自分の口の中にも甘酸っぱさが満ちる

きっとコレはあみこの心情なんだ

あみこは言った

「あんな女、大衆文化じゃん」

青くて痛々しくても清々しい

蒼い映像が美しい
映画の中に、見慣れた風景が出てきてなんだか不思議な気持ちになった
パスタ食べたくなる🍝
ヒロトくんよかった。
ひえっなんでこれ記録してなかったんだ

あみこはばちばちにかっこいいよ〜

「日本人は突然踊り出せない」みたいなこと言ってるシーン笑えたし良かった
『シンプルメン』リスペクトらしいけどシンプルメンを観られてない
『あみこ』(2018/日)
高崎映画祭、鑑賞7作品目。シニカルの剣とニヒルの鎧を装備して、長野で高校生活を送っている、あみこの物語。初期作品らしい粗削りさと、むき出しの主張。でもそれがいい。初期だからこそ出る作品の味。映画に限らず、あると思います。

山中瑶子監督の初監督作品。上映後の舞台挨拶でうかがった、キャストはツイッターでDMを送って集めたというエピソードが尖っていて素敵すぎ。影響を受けた監督さんのような作品を目指していたが、そうはならなかったとも。でもそうならないところがオリジナリティなのだと思います。

作品感想。シニカルの剣で、世の中も、同級生も、OGも、友人も、自分の人生すら切っていく、あみこ。でも出会ってしまった運命の人、アオミくんは別。自分と同じくレディオヘッドを聴く特別な存在だと知り、ついには彼を追って旅立つ。
長野県ベスト8級の行動力は、物語を現実と空想の狭間にまで連れて行ってしまう。虚実入り混じった世界で真実と現実を見るあみこ。印象的なシーンは電車である人の寝顔を見るところ。冷笑でも憐憫でもなく、ただ人生というものを見つめる瞳。奇抜なだけの映画じゃないです。エンドロールは超早いけど。感想オシマイ。
(2019年4月5日感想)
Lotus Flowerってすぐ答えられる男子(高校生)に運命を感じるのはわからなくもない。

コミカルなダンスシーンは、ハートリー『シンプルメン』のオマージュ

山中瑶子監督(現在22歳)が19歳の時に撮った作品。
PFFアワード観客賞を受賞、史上最年少でベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少で出品されたデビュー作。


ハル・ハートリー『トラスト・ミー』上映イベント
ハートリーの大ファンを公言する山中瑶子監督『あみこ』同時上映・トーク


トーク進行役:村山章(配給元/映画ライター)
社会に唾吐き他者を見下し自己を特別視している青春こじらせJKの日常と暴走。
笑いのポイントも多く劇場でも何度か笑い声が起こっていた(「あ、(レディヘの)ロータスフラワー聴いてんだ」など)。
監督が19歳のときの作品であり、パッケージ化の予定もないようなので観られてよかった。
ハル・ハートリーの『トラスト・ミー』と併映、上映後に山中瑶子監督と村山章氏のトークショーあり。監督はハートリーのファンで、本作をアポなしで直接ニューヨークのハートリーの事務所に届けたそう。
@高円寺シアターバッカス
女子高生あみこの日常のお話。

こけしのような頭のあみこ。
レディオヘッドを聴いている自分は凡庸で貧弱でないと思っているあみこ。
戦闘服のような制服を着て、そのまま自宅でレトルトパスタを食べてるあみこ。
モヤモヤをどうしていいかわからず、すっぱーいレモンを半分に切って湯船で食べるあみこ。(見てるだけで口の中がすっぱーくなる)

自分は周りに溢れてる大衆文化な女ではない!って信じてたあの頃を抱える人が観ると、結局今もあの頃のままってことに気づくよ。
自分は周りに溢れてる大衆文化なババアにならない!どっかで樹木希林になれるって思ってるだろ!

いつまでピュアやってるんだろ。
シネマモードの『21世紀の女の子』特集で

半分あみこに片足突っ込んでるやつ、だ〜れだ?
あたしだよ!!(にしおかすみこボイスで)
ということであみこは半分 いや半分以上私なのでした (以下自伝的な言葉も含むので文体がバラバラですご了承ください)
まず観ながら石左イズム的なものを感じていた
相手との精神的つながりというものは私の世界内でしか構築されないものであり これは私が今までの人生の中で尽く 悉く失敗してきたものである
その上そういうものは厄介で且つ強力なのであり 「あんな女大衆文化じゃん」という言葉に人間性や世界観といった類が全て集約されており
それはもう完全に私なのである
そして『勝手にふるえてろ』のヨシカであり『犬猿』の由利亜であるのです
赤い 以上もっかいみてぇな…となる作品
バスタ新宿から無言で歩くシーンと曲が好きです
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