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謎の天才画家 ヒエロニムス・ボスの水のレビュー・感想・評価

3.3
人物像不明、生年月日不明、現存する作品も25点のみの謎の天才画家ヒエロニムス・ボスの作品『快楽の園』の魅力と解釈、それを通じたボスの人物像をあらゆる業界の専門家が語るドキュメンタリー。

ボス死後500年が経ってもなお、愛され続ける作品。この絵は産業革命も生きたし、フランス革命も生きたし、世界大戦も生き、どの時代を生きる人にも愛された、、、途方も無い話や。

私は絵画展にすら行ったことない無教養な人間だけど、快楽の園の魅力は理解できた。

快楽の園は絵というより、物語。抽象的なものを空想的に描き、しかしそこに出てくる人物や動物は極めて写実的。鑑賞者は、その中に物語を感じ、その物語に隠された謎に迫る。その物語は人によって違うし、見る人のメンタルによっても変わってくる。謎があるから人々を魅了し、見るたびに違う発見がある奥深い作品なのかなと思った。

庵野監督のエヴァと同じだ…笑

とりあえず『快楽の園』を観てみたい。
静かにゆっくり観て、世界観を堪能したいですな。
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