きり坊

デイアンドナイトのきり坊のネタバレレビュー・内容・結末

デイアンドナイト(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

「秒殺マインドコントロール」

こんなに震えた映画は初めて。
他の作品に5.0付けた為、私の中で5点じゃ足りないくらいの作品になった。


阿部進之介、藤井道人、山田孝之を疑ってしまう程、善と悪が丁寧に表現されています。
まず、1カット1カット画が綺麗。音楽や声を含め音が細かい。演者の演技が上手い。セリフで説明が無いのが良い。風車で流れを語るのも良い。主題歌も良い。
あくまでも私自身が感じたことですが、エンドロールで「みんなで作りました」というメッセージでほっこりする。

テーマである「善と悪はどこからやってくるのか。自分は今どちらにいるのか。」
それが、始まりから終わりまで膨らんでいく。テーマのような名前の迷路に入った感じ。

テーマの善と悪の他にも、幸福と辛さ、真実と嘘、愛と憎しみ、温と冷、優しさと厳しさ、強と弱、笑みと怒り、嬉しさと悲しさ。
観ると人それぞれが持つ裏テーマが出てくると思う。家庭環境、職場、年齢、などで見方は変わりますが何かあると思います。

主人公に守りたいものがあるように、主人公が嫌いな人にも守りたいものがある。すごくリアル。

私も父がいなかったり、他諸々の事情によりこの作品は感情移入しやすかったです。特に奈々です。何があっても強くいようとする姿にグッきました。


キリがないのでこの変でおわり。
是非映画館で観て欲しいです。
きり坊

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