事前に『大統領の陰謀』を見ていたんで、難しかったですが、大体把握出来ました。(^^)
『大統領の陰謀』は新聞社がどういった形でウォーターゲート事件の全貌を暴いたのかという話なのに対し、この『ザ・シークレットマン』はFBI内部からみた事件とリーアム・ニーソン演じるマーク・フェルト副長官が何故、新聞社に情報をリークしたのか、そして、マーク・フェルト副長官とは、どんな人物だったのかを描いています。
リーアム・ニーソン主演なんでアクションは当たり前みたいな感じで観ると肩透かしを食います。政治サスペンスなんで地味で重たい作品になってますが、リーアム・ニーソンの副長官役ハマってましたよ。FBIに対する思いや葛藤を渋みのある演技で魅せてくれます。
FBIのこの時の長官はフーヴァー長官。イーストウッド監督の『J・エドガー』でレオナルド・ディカプリオが演じてましたよね。そのフーヴァー長官が亡くなって、次期長官には当然、マーク・フェルトがなるものだと誰もが思ってるところ、代理ではあるが長官の座に就いたのは、生え抜きではなく、外から来たニクソン大統領の側近。
もう、この時点でホワイトハウスのもみ消しが始まってる訳ですよ！基本、FBIは国の機関ではあるけど独立した組織なんでホワイトハウスの言いなりになる事はないんだけど、迫ってくる圧力を観てると段々怖くなってきます。
最近でもトランプ大統領がFBI長官をクビにした事が大々的にニュースにもなりました。勿論、大統領には権限があるかもしれないけど、かなりな力技です。なのでこの映画は、昔の大ニュースってだけじゃなくて今のアメリカにも通じる話にもなってると思います。
