ザ・シークレットマンの作品情報・感想・評価

ザ・シークレットマン2017年製作の映画)

Mark Felt: The Man Who Brought Down the White House

上映日:2018年02月24日

製作国:

上映時間:103分

3.5

あらすじ

権力には屈しない 相手が大統領であっても― 大統領を辞任に追い込んだ 内部告発者、FBI 副長官が 30 年目に明かした衝撃の実話 。

「ザ・シークレットマン」に投稿された感想・評価

ペンタゴンペーパーズよりも前に観ましたがアメリカもやることはやってますな
観てる間ずーーーっとなんかモリカケ問題と色々似てるよなあと感じ、ならばいつか映画化される日が来るやもと淡く期待し、いやそりゃマークフェルトやNYタイムス記者みたいな人がいたらの話、と5秒で諦めた。こういう硬派な実録ドラマって抗う人がいてこそ生まれるわけで、誰も彼もが忖度ばかりじゃドラマになりまへんがな。別にアメリカ最高とは思わないけど『大統領の陰謀』は76年にビシッと作られ、『フロスト×ニクソン』ではマスコミの矜持をバシッと示し、エンタメキングのスピルバーグだって『ペンタゴンペーパー』を撮るべき時にキッチリ作った。かたやこっちはそういう冴えた政治ドラマ作られずに銀魂とか金玉なドラマばっかりでつまんない国だな。
yoshiko

yoshikoの感想・評価

4.3
リーアム・ニーソンかっこいい…。しぶすぎる。FBIを守るために、新聞記者に接触する。その葛藤と焦燥をしぶくかっこよく演じている。しかも決して完全無欠の人物ではない。内部告発者は必ず裏切り者と指弾される。そのリスクをわかっていても、自分の人生を賭けて、自分の価値観に従って行動する。それが、社会に対してどのようなインパクトがあるかも重々わかったうえで。権力に従う以外の価値観をしっかりと持つことの意味を痛感する。こういう人が出てくるアメリカという国は、懐が深いと思う。
Babi

Babiの感想・評価

2.9
2018/9 DVD

息苦しいテンションとわかりにくいお話が続く
ウォーターゲート事件に明るくない日本人にはちと辛い

ラストもなんだかとりとめない感じで、当時の背景とかアメリカ事情わかってないと消化できない感じ
ウォーターゲート事件がベースのお話
FBIに大統領やら司法省やらが圧力かけてきたりでちょい小難しいとこありましたが頑張ってついていきました
えらい

アメリカのドラマシリーズのシーズン3あたりでよく出てくる「君の想像もできない大きな力」的なやつですからね
アメリカ人が想像できないくらいなんでそりゃ小難しいです

そんな俺の頑張りに負けじとFBI副長官のリーアムニーソンも頑張ってました
圧力やら妨害やらもあって結構タイヘンなお仕事
「(捜査に)48時間の猶予をやる」と言われたときは「いやいや、リーアムニーソンには96時間あげようよ」と誰もが思わずにはいられない

トムサイズモアが良いキャスティングでしたね
今後の立ち位置が見えた気がします
さすがにもう銃持って怒鳴る歳じゃないので現場はキツイですからね
FBI副長官マーク・フェルトの視点でウォーターゲート事件を描く。アクションキレキレのリーアムも最高だけど、渋い切れ者リーアムがもう最高です!事件の内容は知っていたが、フェルトの人物像や家庭が描かれているので凄い楽しめたし、権力とのパワーゲームも最高でした!

このレビューはネタバレを含みます

リーアム・ニーソンが好きで鑑賞。そして、先にペンタゴン・ペーパーズを観てからのザ・シークレットマン。面白かったけど、詳しい背景を知らない私には、ラストが意味ありげに終わってしまったことや、突然でてきた娘のジョーンのことや妻と娘の確執?みたいなもの等、いろいろすっきりしない部分あり。あと、情報漏えいの責任をとって(だと思うけど)何人かの部下が異動させられていたのが、なんだかとても切なかった。
 ペンタゴンペーパーズのクレジット後のおまけ映像で描かれていた、アメリカ政治史最大のスキャンダル、ウォーターゲート事件。時の大統領ニクソンが、政的民主党に盗聴器を仕掛けたと言うその事件は、一時、政権からの多大な圧力の中で存在をもみ消されそうになる。それを防いだのは、一人の内部告発者の活躍があったからだとされてきた。その内部告発者の呼び名は「ディープスロート」応時のFBI副長官マークフェルトは、何を見、何を思い、捜査情報をリークしたのか。数十年越しの真実に迫る話。
 
 と、自分で書いてても面白そうだと思うのだけど、まぁ、これが全く面白くねぇ。と言うか分からねぇ。

 はっきり言って、ウォーターゲート事件の全容を知らない奴は置いてくぜスタイル全開。それも、長引くベトナム戦争で支持率の怪しかったニクソンが苦し紛れに馬鹿な事をして、一時はもみ消しかけたけど、結局失敗して、政権の座を追われた、程度の理解ではとても作品の展開には追いつけない。ベトナム戦争、共和党、民主党、FBI、CIA、司法庁、マスコミ、世論。それらのキーワード、キープレーヤが当時どういうパワーバランスで居たかは前提として必須の知識。事件終息後、数十年たって、本人の告白から、近年発覚したディープスロートがFBI副長官のマークフェルトであると言う真実。報道当時わかっていなかったその事実を、ピースとして再度あてはめ、物語を再構成すると言う感じが、無くはないのだろうが、そこまで強くないからだ。その辺は、自分で補完出来なければ見れない。
 では、一方でどういう側面があるのかと言えば、その「マーク・フェルト」とはと言う、人物像に迫る展開だ。
 しかし、まぁ、これがつまらなくて、家庭内の不和とか、娘が厳格な父親への反発から家を飛び出し、ヒッピームーブメントと合わさった左翼コミューンに入り浸ってるとか、どうでも良い話がちょいちょい挟まり、そうこうしている内に、政権与党と、捜査権限の独立を守りたいFBIの綱引きはドンドン展開、様相を変えて行く。
 ウォーターゲート事件と、後世からひとくくりにされているが、事件発覚から、ニクソンへの追及、支持率の低下、もみ消し、そして再選、疑いの再燃とニクソンへの弾劾裁判が起こるかと言う所から、ニクソンが抵抗し、そして最後は観念し自ら職を辞するまで、時間にして二年超の時間が経っているのだけど、作中で、今どの時点なのかと言う事が全然わからないし、視点がほぼマーク・フェルトに固定されているために、他の人間の動向、思惑も全然見えてこない。

 この作品の駄目なところは、ここからだ。では、マーク・フェルトと言う、FBIで真面目に職を務めあげて来た生え抜きの人間が、なぜ、ここまで大きな情報漏えいを行ったのか。その過程が詳らかになっているのか。なってねぇんだ、これが。
 マーク・フェルトは「とにかく、FBIは独立組織なんだ。政権が捜査を止めろと言ったら、止めるのか。それじゃ、政権が悪い事して居た時(まさにウォータゲート事件なわけだが)に誰が止めるんだ」と言う強い信念を持っているんだが、そんなことは、まぁ、近代の政治権力の構造を少し知っている人間であれば誰でも考られることだし、むしろある種、自分の所属する省庁の権益を最大化したい官僚特有の思考だったとしても同じことは言える。
 一方で、これまで行ってきた違法な操作方法の数々。その情報を持って、時の権力に対し発言権を得て来た旧来のFBIのやり方に疑義を呈しておきながら、自分の娘が遠回りに関わっているかもしれない、頻発している左翼テロリズムを検挙する為にはどんな汚い手段でも使えと、及び腰の捜査官たちに怒鳴りたてる。
 このおっさんの倫理どうなってるんだ?と単純に疑問がわく。
 FBIの伝統を裏切ってでも、政権が自由に悪事を働ける状況を見過ごすわけにはいかないと言う道徳心を持ちながら、娘のためならルールを破ることを厭わないところに、人間の複雑な二面性が見て取れる、なんてくだらない話なんだろうか。それこそ「96時間」のブライアン・ミルズじゃないんだから。

 本当に描くべきだったのは(と言うか、たぶん描こうとはしていたんだと思うが)、一人のアメリカ市民として、国を憂う倫理。組織の人間(官僚)として、その本分を真っ当しなければいけないと言う倫理。どんな事情があれ徹底的に情報を秘匿しなければいけない捜査機関の人間としての倫理。娘を想う父親としての倫理。そう言うもののコンフリクトなんだろう。そのへん、リーアムニーソンの苦み走った顔に全部乗っけてないで、ちゃんと描いてほしかった。
 彼の倫理がFBIと共にあったのか、マークフェルト一個人としてあったのか、それは不可分なのか、分かたれるとしたら、彼はその倫理をどこに依拠していたのか。その辺だろう、描くべきは。

 とにかく、期待値も高かっただけにがっかり。

 wikiで見る限りでも、かなり複雑そうなので、是非とも、「アメリカンクライムストーリー」辺りに、しっかりと描いてほしいなぁ、ウォータゲート事件。
Kanzi

Kanziの感想・評価

3.2
これは、鑑賞した私の感想ですが、この映画は史実を元にしていますが、話が難しいため、その史実について事前に情報を入れてから見たほうが楽しめると思います。
鑑賞される方は、アメリカ史上最大の政治スキャンダル、ウォーターゲート事件について概要だけでも把握しておくと良いでしょう。
Kazu

Kazuの感想・評価

3.5
Watergate事件の報道の情報源と後に判明したFBI高官のMark Feltの話。露骨な権力闘争のところはいいとして、奥さんや行方不明になっていた娘さんのくだりをもっと丁寧に描いたらさらに良かったかもしれない。
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