両親を“ある病気”で亡くし一人になったフリダは、バルセロナの祖父母の元を離れ、カタルーニャの田舎で、叔父と叔母そして幼い従姉妹のアナと暮らすことになり、温かく迎え入れられるが、なかなか馴染めない中で、本当の家族になるまでの葛藤を描いた作品。
ゆっくりと流れるストーリーの中で映しだされるフリダの喜怒哀楽、これは演技なのか?と思えるほど、彼女のそのまま、ありのままの姿を感じることができる数々のシーンは観ていて堪らない。
少女の感情の振幅がとても美しく描かれており、悲しい、という感情に震えた。
最後のワンカットに泣いたのはこの作品が初めてだった。