悲しみに、こんにちはの作品情報・感想・評価

「悲しみに、こんにちは」に投稿された感想・評価

両親を“ある病気”で亡くし一人になったフリダは、バルセロナの祖父母の元を離れ、カタルーニャの田舎で、叔父と叔母そして幼い従姉妹のアナと暮らすことになり、温かく迎え入れられるが、なかなか馴染めない中で、本当の家族になるまでの葛藤を描いた作品。‬
‪ゆっくりと流れるストーリーの中で映しだされるフリダの喜怒哀楽、これは演技なのか?と思えるほど、彼女のそのまま、ありのままの姿を感じることができる数々のシーンは観ていて堪らない。‬
‪少女の感情の振幅がとても美しく描かれており、悲しい、という感情に震えた。‬
‪最後のワンカットに泣いたのはこの作品が初めてだった。
asanosan

asanosanの感想・評価

3.8
余計な知識や経験がない分、しっかりとまっすぐと子供は見ている。丁寧に描かれていました。

このレビューはネタバレを含みます

併映の『ワンダー』と比べるとけっこう淡々とした印象。舞台は1993年・スペインのカタルーニャ地方。牧歌的な風景。『ワンダー』も同じ家族の物語で、わかりやすくてポップでそっちの方が好きだったが、もうちょっと丁寧に観ることが出来ればこっちの良さももっと見出せるんじゃないかと思う。
全体として、主人公パウラの「寂しさ」が強調されている作品じゃないかと思う。両親を病気で失い、親戚のもとに預けられるが、そっちもそっちで子どもがいるし、例え預けられた人が良い人でも、当人からすればよそ者意識は拭えないだろう。自分はこういう複雑な環境で生きてきたわけではないので、完全にわかったわけではないが、何となくパウラの寂しさがわかって胸が締め付けられる。
映画は、パウラが叔父とじゃれ合いながら急に泣き出すところで唐突に終わる。このラストシーンには色んな解釈ができるだろうけど、個人的には、あれは親戚の家に預けられてから、家族っぽいことを始めてしたことを実感して流した涙ではないかと思ってる。・・・でもなんかしっくりこないからもう1回見返そうかなぁ。
neko

nekoの感想・評価

4.8
渋谷のアップリンクで、最終日に滑り込みで観てきました。
フリダ、親を亡くしたという設定はあるけどわたしと同じだ。
自分より小さな子に意地悪したり、嫌われてると思い込んで家出したり、生理で寝てるママを心配したり…
あと大人のお喋りはちゃんと意味がわかっていてきいてないふりをする。

急に泣き出すシーン、観てるときは「良かった」と思ったのだけど、
今思えば、全然まだこれからずっと、家族を困らせたり自分も傷ついたりし続けていくんだ。
新学期、お友達も増えるし。果てしないなあー。
たくさん楽しんで生きていけたらいいな。わたしもまだ、死ぬまでずっとそう。

わたし、女性監督の自伝作品に弱いんだな。
あとアナが天使だった〜

このレビューはネタバレを含みます

仕事帰りの鑑賞だったせいもあり、始めの部分では寝落ちしそうだった。が途中から引き込まれていった。少女の目線で描かれていて、観ながら自分の幼少期をふりかえり、あ、これ、わかるわかる、なんて共感する部分もあった。特にラストはやっと本当の家族になれたようで、フリダ良かったね。と心の中でつぶやいた。女性監督作品らしい繊細で情感溢れる良い映画だった。
こんな家住みたい、、、

いろんな意味で恐ろしかった
この手の映画は感情移入ではなく自問自答始めてMPゴリゴリ減らしちゃうんでしばらく観るの控えようと思いますね〜

邦題な?????と思ったがラストで納得

#14
うまに

うまにの感想・評価

3.3
個体が液体になって流れいくみたいなかんじ。夏休み映画にはどうも弱い。
名画座二本立て
併映 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」

ある病気で両親を亡くした少女フリダ(ライア・アルティガス)は、バルセロナの祖父母のところからカタルーニャの田舎にいる叔父夫婦エステバ(ダビ・ベルダゲル)とマルガ(ブルーナ・クシ)に引き取られる。

夫婦と幼い従姉妹のアナ(パウラ・ロブレス)に優しく迎え入れられたフリダだったが…。

フリダは親の死を受け入れられないままエステバの家に。思いっきり甘えようと思っていたら、自分より年下で、可愛くて素直な実子のアナが!これはキツい。

アナに対して意地悪をするが、この気持ちわかる。その後にマルガ、エステバにきっちり叱られてよかった。ここで叱られないとエスカレートするので。

エステバとマルガは若いのに、とても真摯にフリダに向き合う。
心を開かないフリダを本当の家族として受け入れたいと願う。

特にマルガはフリダの事を内心「憎たらしい!」と思ったであろう場面も多々あるので、本当に我慢強く頑張っていたと思う。

印象に残った場面。

後半、フリダがマルガに心を許してきてアイスを頬張るシーン。マルガがフリダのアイスをパクっと食べる。その時のフリダの嬉しそうな顔とマルガの笑顔。
二人がやっと本当に親子になれたと感じ、目が潤んだ。

ラストでフリダがマルガに親の死について初めて質問する。ずっと怖くて避けてきた質問。マルガが真摯に答える。

その後のフリダの感情の爆発。
ここで涙腺崩壊。
やっと悲しみに向き合えたフリダ。

「悲しみに、こんにちは」
この題名は悲観的なものではない。悲しみに向かい合うことで初めて未来へ進んで行く事ができる、という希望を感じられるものだった。

フリダに幸あれと願わずにはいられない。
dancingufo

dancingufoの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

キネカ大森。ショートムービーに出られている片桐はいりさんが、場内清掃とキップもぎりをされていてビックリ。

映画のほうは、義妹のアナがかわいかった。フリダが森の中におきざりにした時、事故って死ぬかとおもったが腕の骨折で良かった。

フリダの孤独は痛いほど伝わってきたが、深夜の家出は「暗いから明日にする」は笑えた。
その後の義母のフォロー、次のシーンでの祭りやベッドの上でのはしゃぎようで救われた。
でもラスト、笑顔から一転、号泣(感情の爆発).そのままエンディングにはグッときた。
jack

jackの感想・評価

3.8
基本的には一家族の日常を映している作品であり大事件は起こらないけど、深く心に残るシーンがいっぱい。

ちょっとしたイタズラや遊びの気持ちでやったことが大ごとになった時の子どもの気持ちとか、他人の子どもへの接し方(叱り方)の難しさ・葛藤だとか、演技とは思えないほどの自然な表情や繊細な表現によって痛いほど伝わってくる。
フリダの幸せを願わずにはいられない。
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