冒頭、校内放送のチープな映像とベタなBGMでEG後の世界を説明してしまうゆるさが良い。
ヒーローとしての自分も、学生として日常を送る自分も同等に大事にしたいというピーターの葛藤を、欧州中を舞台にすることでスケールを維持しつつ展開する。
IW/EGでは膨大なヒーローたちにバランスよく見所を作るために、世界を生きる人々を描くまでには至らなかったが、それ(=人々)を利用するヴィランの登場は必然ともいえるし、キャラクターとしても面白い存在だった。
時折80年代っぽさも感じさせる青春モノとしても、ヒーロー映画としても楽しめる、フェーズ3を締めくくるに相応しい作品。