最初はどういう視点の映画か分からなかった。家庭裁判所で嘘を言ってるのは？ジュリアンは何を考えているのか？
物語が進むに連れて明らかになっていく父親の本性とそれに敏感に対応するジュリアンの演技は良かった。
あとは姉についての伏線は父親の問題のあと、また家族にのしかかるのかなー。
フランスではこのての話が社会問題になってるらしい。日本も他人事ではないなと思った。ただ親権のあり方は難しいとも思った。冒頭のシーンだって観てるこっちは誰が正しいか分からなかったし裁判官も手元にある資料以上の事は陳述でしか判断できない。難しい問題…改めて…
映画としてはガッタガタの車に揺れるジュリアンを撮って不安感を煽ったり、ラストシーンの長回しや音の使いはとても良かった。正直心臓ばくばくしたし。
パンフレットは買うべきだったなー、監督の話も聞きたかった。
