ジュリアンの作品情報・感想・評価

ジュリアン2017年製作の映画)

Jusqu'à la garde/Custody

上映日:2019年01月25日

製作国:

上映時間:93分

ジャンル:

あらすじ

「ジュリアン」に投稿された感想・評価

もう絶対にみたくない(と思うほどにおそろしさが際立った素晴らしい作品)
Keitoes

Keitoesの感想・評価

4.1
久しぶりに出た、イヤミス的超不快映画…

これは貶しているわけではなく、凄まじい負の感情を与えてくる作品で、すごく恐ろしく、そして驚異的な映画だった。

「ノクターナル・アニマルズ」や「聖なる鹿殺し」が通り魔的に不運にも悪魔のいたずらに巻き込まれた話ならば、この映画は限りなくドメスティックな話。

離婚調停の場面から始まり、とある夫婦が親権のことで揉めている。
鑑賞者はそれを傍観しているのと変わらない状況だから、この夫婦の言っていることがどちらが正しいか分からないまま物語は動き出す。

物語が進むにつれ、段々と内情を把握していくけれど、それでも疑心暗鬼のまま、話がどう展開するか分からない張り詰めた緊張感がずっと続く。

そして、ついに…!

とにかくモラハラDV人間は、本当に恐ろしいと感じた。

家庭内(と言ってもこの映画は離婚しているけれど)の逃げ場のない環境や他人に相談できずにいる状況の、なんと恐ろしいことよ。

2人の板挟みになる子供たちも、とても可哀想。
子供たちの演技と素晴らしく、とても下の子ジュリアン役のトーマス・ジオリアくん
が天才子役。
11歳と子供ながらに、空気を読んで嘘をつき、大人を庇う姿は、とても演技には見えなかった。

フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグラン監督は、音を使うのがとてつもなく上手く、思わせぶりな効果音や機微を表現したBGMなど、台詞以上に物語を表現していた。
それをシートベルトを締めない警告音とか段々と近づいてくる階段の音などで表現しているから本当にすごい…。
よくあるフランス映画の静かな音の使い方を逆手にとって、物語により緊迫感を与えていた。

サスペンスは日常に潜んでいる。
本当に印象深い家族ドラマのような、スリラー映画のような、一筋縄ではいかない作品だった。

次回作が、かなり楽しみだ。
りょう

りょうの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画祭横浜2018
グザヴィエルグラン監督初来日(俳優のような美形!)

映像が美しく、緊迫感、恐怖感がとてもリアルに描かれているので、映画の中で子供と一緒に恐怖を味わったかのよう。後半からラストに向けて恐怖が強まるので、心臓の弱い私にはとてもツラかった・・・。見終わってからもしばらく心臓がバクバクしていて涙も出た・・。
フランス映画祭で鑑賞。
逃れられない家庭内暴力の恐怖。削ぎ落とされたミニマルでリアルな描写、登場人物の心境を反映した没入感のあるカメラワークが鮮やか。
新人グザヴィエ・ルグラン監督に今後も期待。
noroyu

noroyuの感想・評価

4.0
両親の離婚に振り回されるかわいそうな息子ちゃんのドラマ、くらいに思って観に行ったら...

いや、最初はたしかにそうなんだけど、後半から一気に雰囲気変わって...なかなかショッキンな展開に!

とりあえず書くのはここまでにしとこ。
こういう絶妙なバランスをもって変調させてくるやつ、個人的に超好み。
日本公開も決まってるようなので、ぜひ。

おすすめです!
アメブロを更新しました。 『【フランス映画祭】「CUSTODY/カストディ」DV夫からは何としてでも逃げなければいけません!』 https://twitter.com/yukigame/status/1011629972337725441
Lisa

Lisaの感想・評価

3.8
フランス映画祭にて。
怖かった…。スリラーやん…。

万引き家族の、大事なのは血縁じゃないっていうやつに対して、血がいかに厄介かが分かる映画だった。自分達にとっては恐怖の存在でも、そいつが父親であるってだけで、法的な機関から面会を義務づけられる。「あの男」が口にする、「俺は父親なんだ」「俺の妻なんだ」は、震えるくらい憎いけど事実。

監督は「母と息子同様に、この男も犠牲者なのだ。」と言ってたけど、そんな話を聞いても自分にとってアイツはやっぱり「あの男」で、同情はできなかった。どうすりゃ全員救われるんだ。男性が観たらどう思うんだろう。

あと、向かいのおばあさんの謎演出はなんだったんだろう。若干不気味さが残る。
ししん

ししんの感想・評価

4.9
20180624
フランス映画祭5本目

いや〜、背筋ゾクゾクするラストでした。
好き嫌いが分かれる作品ですが、元夫のねじ曲がった愛情が、ドゥニ・メノーシェで見事演じてられています。
子役の子もよかったな〜。
細かな部分で夫婦の心理状態が見えてきますが、こうだろう、あーだろうとつっこんでしまいたくなります。
グザビィエ監督が語った「この夫婦役はドラマで撮ったメンバーです」と。
そのドラマ観たくなりました。

今回の映画祭で、1番よかったです
離婚した夫婦の子供の親権をめぐるドラマ、なんだけど…
思いの外ヘビーな展開を迎え、スリラーか!?と思うほどだった。
実際にあーいう争いをした人もいるのでは?と思うと恐ろしくて、後半緊は張感しっぱなし。
面白かったよ。
ラブレスと似て非なる作品だなあ。

そしてこれも子役がすばらしかった。
家庭内DVで離婚調停と親権争いトラブルの話。こわい。重い。最後はホラー。ハネケかと思った。
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