救えない駄作。
終始バスト（鎖骨？）アップの主人公たちの顔と、ボケた背景の映像が続き、状況を掴みづらい。
あと暗転多すぎ。
まっすぐ進んだセルマを追いかけるとき、どうして右に曲がったのか意味不明。
そして、突然左手に座り込んだセルマがいて追いついた体になっているとか。
うまく説明できないけど、人物にのみピンを残すことで空間把握がしづらく、むしろそれを狙って狭い範囲で撮影したかったのか、「え？なんでそんな見にくい撮り方するの？」とずーっとモヤモヤした。
視界を狭くして、背中を追いかけて撮れば怖くなると思ってんのか？
もちろんストーリーもつまらない。
見づらく美しくもない映像がただただ続く苦痛映画なのに、ストーリーもあるんだかないんだかよくわからない内容。
ヒロインは頭おかしいし、一応、被害者的立ち位置の彼氏も薄っぺらく同情できないし、突然現れる悪役のおっさん二人に関してはいったい何がしたかったのかわけわからん。
ついでにいうとジャケットは本当に内容を見てからデザイン組んだのか？ってくらいまったくストーリーを表せていない。
むしろ、清々しいまでに詐欺ってるので、駄作すぎてこうするしかなかったのかな？という作り手の苦労を思い、同情するに至った。
映画を観て時間を返せとはいいたくない派だけど、時間を返してほしい。
