"ついにT3完成？"
T2以降続編を作ろうとし、3度も失敗しまくっているターミネーターシリーズw
キャメロンがつくる世界観がすごすぎて、何百人かかってリブートを試みても、残念の作品に終わってしまっていました。
そして本作、ついにキャメロンがプロデューサーではありますが制作に復活。それも納得の、正式なT3の続編のようで今回は安心して観れます。
(残念な旧作達はターミネーターに殺される怖さより、映画のなりゆきの怖さのほうがスリラーでしたからねw)
本作は旧作に感謝するべきでしょう、相対的に評価上がってますよね？たぶん笑
良い意味でも、悪い意味でも、T1.T2の伝説を踏襲した、カタルシスに浸れる映画でした。
・ターミネーターファンであれば、どうしてもアツくなってしまう、キャスト・シーン・セリフの数々。リンダ・ハミルトンが帰ってきて、しかも過去に囚われ復讐魔と化し、圧倒的なアウトローばあちゃん感、がすごく良かった。T-800を掘り下げる設定も、すごく良かった。
・T2の醍醐味でもあった、ドンバチアクション(CGに頼りすぎていない)もかなりよく、高架線のアクションシーンはアクションファンからすれば、満腹。
・ストーリーも極論言えば、ターミネーターからの逃走劇、とゆうシンプルであった。まじでシツコいな、とずっとずっとハラハラする、これがターミネーターですよね？
無駄に物語を複雑にしていた残念な旧作たちより、遥かに面白かった(思考停止して観れる私みたいなバカには良い)。
そして新キャラの登場！
(正直ヒロインであるダニーは他のキャストでも勤まった感はあるが)
新ターミネーターとダニーを守る未来からの戦士「グレース」はしっかり物語を盛り上げてくれた。
REV-9は強さ的にはT-1000とあまり変わらないですが(まあこれ以上強くしたら、もうスーパーヒロー映画みたいになっちゃうのでこれが限度？)、
現代版にアップデートされていて、コンピューターにアクセスしハッキングしまくるなど2020年を感じさせる。
凛々しいに垣間見える、不気味さ、冷血さ、を表現した、俳優さんは良かったですね。
以上述べたように、正直、この映画はT-2を現代版にアップデートしたような作品で、悪く言えばただの焼き増し映画なんですよね。良い続編ならば、何か全く新しい要素がないといけませんよね？
とゆうことで、この映画を際立たせる新キャラ、そして1番良かったのが、"グレース"。
ネタバレになっちゃうので色々は言いませんが、新しいストーリーラインを作るためのキーパーソンになる人です。
まじ、グレース、カッコよすぎるんすよ笑。マッドマックスのフュリオサに通じるものがありますね。
鎖を使ったアクションシーンは、ほんとに名シーン。
とゆうことで、結構良作でしたが、娯楽作品、良アクション映画、で止まる、そんな作品でした。
ターミネーターがすごいのって、あんなストーリーラインでも、しっかり社会への暗示や人間たちへのメッセージがあることでした。
今作は、暗示的なシーン、セッティングがあるんですが、何か心をグッと掴むものが欠けてるんですよ。
それは、メッセージ性だけでなく、ユーモアであったり、映画を見て感動するような、人を再発見するようなモノが無かった。そうゆうことだと思うんです。
だからジェームズキャメロンって、本当にすごいなぁと。やっぱり、T1T2は超えられないでしょうね。
でも、もしこれの続編が作られるなら私は見ますよ。ただ、次は、ラストのターミネーターの倒し方、もっと工夫してください笑
