このレビューはネタバレを含みます
芝居に飲み込まれたのは誰なのか。
アイドルとしてワガママ貫いてきたところに相手役が真正面から向き合ってきて心が動き、自分を甘やかさない相手に惹かれていったように見えるのでアイドル側の気持ちの動きは分かる。メソッド俳優は、その自分の特徴であり誇ってきたメソッド論すらノートに書き留めるのを放棄するほど芝居と同調し、のめりこんでいたということなんだろうか……。
アイドルの妖艶さが素晴らしかったし、突然の拉致などせずにもうちょっと上手いことやれよ……という気持ちになった。そのせいか最後の展開にはもやもやが残って終了した。