マーフィー怒りの鑑賞

山猫は眠らない7 狙撃手の血統のマーフィー怒りの鑑賞のレビュー・感想・評価

3.1
5,6と比べて戦闘シーンは更に進化している。映像の格好良さもシリーズ中随一であると思う。しかし話が面白くない。この手のB級作品は製作当時のヒット作をなぞったようなものが多いが、今作は「ボーダーライン」など麻薬戦争モノのパクり。アクションシーンにもその要素が取入れらているように思う。しかしこのシリーズはあくまでスナイプ合戦が主軸で、無理やりスナイプ合戦に繋げてしまう為か話に説得力が欠ける。過去作もそうなんだけど、今作は特にその傾向が強いように思えた。正直アクションシーン以外は眠くて仕方が無かった。

戦闘シーンはよりリアルさを重視した緊迫感のあるものになっていて良かった。とくに前半の特殊部隊によるアジト襲撃と大爆破シーンは大作映画並みの出来。山猫シリーズの5・6・7の戦闘シーンは、そこだけを抜き出すと大作映画とそん色無いと思う。5・6・7に共通する良い点としてはもう一つ、本物の軍用ヘリコプターが軍基地で離発着・飛行するシーンがある事。あれは本物の軍基地でロケしているのか、それとも民間の飛行場なのか分からないが、低予算映画としては頑張っている感じがする。

何度か登場するCGを駆使した弾丸視点の映像も良かった。大ヒットアクション・シューティング・ゲーム「スナイパー・エリート」のパクり。着弾した際の人体破壊描写(ゲームほどエグくはない)も同作のパクりかと。

トム・ベレンジャーの髭面がダンディー。5か6、もしくは両方に登場したグリップがほぼ垂直のマシンピストルがまた登場。いつも敵が使ってる気になる銃。