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ひかりの歌のnannのレビュー・感想・評価

ひかりの歌(2017年製作の映画)
4.5
とてもいい時間だった。
料理をしたり食事のシーンがとても魅力的。
しーちゃんの作るゴーヤーチャンプルー、うどん屋さんのまかない、スタンドでみんなで食べるカレーライス(ゆで卵がちゃんとおいてあった)とビール、小樽の茶色いチャーハン、中華屋さんの定食(どんぶり飯!)。
食事のシーンが素敵な映画はいい映画だ。
スタンドのご夫婦やカメラ屋の方などは本当にそこで働いている方らしい。
なんとも映画的なシチュエーションというと言葉は良くないかもしれないが、あのうどん屋さんの人間関係とか、今日子ちゃんのランニング中に会う(名前を忘れてしまった)ギターを弾いているミュージシャンのお兄さんとの関係だったりとか、あるのかもしれないけれどとても特別な、羨ましくも感じてしまう関係性。でも決して作り物っぽくは見えない。
もう細部は思い出せないが杉田監督の前作『ひとつの歌』もとても好きな映画だった。
またこんなに素敵な映画を作ってくれたことがとても嬉しい。もっと彼女たちの時間を観ていたかった。
私は特に一章のしーちゃんの物語が特に好きです。
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