ひかりの歌の作品情報・感想・評価

「ひかりの歌」に投稿された感想・評価

touch

touchの感想・評価

3.8
"男ってみんなきもいです"
* * *
サンクスシアターにて。
片想いのどことない気持ち悪さ、投げても返ってくることのない寂しさ。
日常のそこかしこにある「好意の一方通行」が生み出す人間関係の悲哀、儚さをつぶさに、淡々と描く。
.
短歌の世界をすいーっと推し広げていくような感覚。
監督の観察眼、かなり好み。
ほ

ほの感想・評価

3.8
とても淡々としていてよくわからないところも多いけれども、ずっとこの世界に浸っていたくなるような映画。『パターソン』を観た時と近い感覚がちょっとある
原作短歌の31音からここまで広げられるのか…短歌ではないけれど、どの章にも歌が出てきたのが印象的

メインビジュアルにも使われている2ばんめのお話がいちばんすきだった。ギターの唄歌いとガソリンスタンドが良いし、ジョギングのときの息を吸う「スッスッ」という音と足音が心地良い
夏、あてもなく走りたくなる
4話からなるオムニバス形式。1話約40分程度。原作が短歌なのが面白い。

明言されない部分が多いうえに、顔をあまり映さない。なので、観客の想像力に委ねられてるところが大きい。

最も好きなのは第3話。父の面影探して小樽へ行く。この冬の夜の空気感がとにかく至福。冷たく静かで、物思いに耽る夜。『満月の夜』を見たときと同じ気持ち。同行してくれるお兄さんのお節介とドライのバランスが良すぎる。あと声が良い。

全体的に役者の演技が自然なのが良かった。
サンクスシアターからiPhoneで見たけど、全体的に音が小さいのでMAXにしていたら、ライブシーンで突然音が大きくなって飛び上がった。、
mari

mariの感想・評価

3.7
日常の生活の音というか空気というか
淡々としていることが安心する一方で
少し物足りなさも感じてしまった。
見る側に余白を残してくれる映画は好きだけど
その余白が多かったような、そんな印象。
また見る時期によっても変わるのかな。
でも大げさじゃない感じとか、
人の気持ちの微妙な揺れとか、
好きなシーンがありました。
以下、作品の公式サイトの作品紹介を引用する。〈歌人の枡野浩一と映画監督の杉田協士が、映画化を前提に開催した「光」をテーマにした短歌コンテストで、1200首のなかから選出した4首の短歌を原作に制作した4章からなる長編映画〉。

ということで、4首の短歌を元にしたオムニバス長編なのだけれど、ラストのエピソードの“傘”は“相合傘”でもあり、それは最初のエピソードと繋がっているなあとか、細かく見ていけば、共通するモチーフがいろいろと見えてきそうな作りになっている。

好き、というか、いちばん気になったのは、二つ目のエピソード。序盤で「キモいな」と一蹴されるような“想いを伝える”行為が、終盤でも繰り返される。その“行為”と、自分の中のあれこれとを過度に比較する必要はないと思うよ、と主人公には心の中で伝えたい気持ちになった。
muscle

muscleの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「俺のこと好きじゃない?」「まっすぐだねぇ」ぎゃーーーーー。
告りあいと深夜散歩の後ろを爆速通過バスが横切る、切れかけの電球が跳ねる、かもめが飛ぶ。なんとなく「短歌の実写化」なんて言われて食指が伸びてませんでしたが、完全に死語になっているナスティでヴァルガなミニシアター邦画に堕してしまうことは一秒もなく、それどころか安易な理解を阻むようなロメールが『パリのランデブー』でやっていたような見た目はずしの繋ぎが省略と併せて用いられている印象があります。


こういう映画(どういうの?)ってまったくひとびとの文言が当てにならない(filmarksもTwitterも)んですが、ghostboatさんとみらさんがためらうことなくものすごい熱量で5をつけていて安心しました。そのいっぽうで土間理さんの「20年前の邦画が持っていた可能性とダメな部分を、それぞれ無批判に拡大したように見えた」ってのに納得してしまうし、とっても言い得て妙だなと思う。
まみこ

まみこの感想・評価

4.5
すごくよかった…
大きめの生活音の映画心地いい
知ってる人たちがたくさんいる気がした


わたしならテンパってキモくなってるであろう場面がわりとあった。
高校生が美術教師に思いを伝えている。
好きな人はいるのか、と問われ、教師は、いる、と答える。
今度は逆に教師が高校生に、いま時間あるか、と尋ねる。次のカットでは、外で教師が座り高校生がその姿を絵に描いている。
気づけば陽が落ちている。
れ

れの感想・評価

-
オムニバス、たのしい。
「歌」が短歌なのも、それに沿った(沿っているのか途中までよくわからない)ストーリー展開なのも、インディーズ感が漂ってていいね

最初の2本が良かったな。
「いま時間ある?描いてよ」ってのと
走りながら「遊びに行ってもいいー?」ってのと。

ものすごく分かりやすい言葉に対して、直接的すぎない返しがある流れが多かった気がして、脚本いいな〜と思ってた 詩的
それぞれ1編の短歌からインスパイアされた中編4本による映画。ありふれた生活空間を捉えているにもかかわらず一貫して詩的な時間を表現している。どの物語の登場人物たちもやや浮足立っているように思える。先の2篇はそれがとても効果的だが、後の2篇はずっと違和感があった。
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