オリジナル版が好きすぎて、今まで怖くて観れなかったのが、久々にオリジナル観た勢いで鑑賞。
おれはこの映画を許さない。
コギャルのことを薄っぺらいと言いたい訳ではなく、薄っぺらく描いているとしか思えない‥。
サニー独自のノリとか目線とか軽口たたきあいキャッキャッしているところが最高なのに、なんか、うるさいだけ‥。
オリジナル版はみんな個性的だったのにコギャルというカテゴリにしたことで画一化している。
特に小池・ともさかの高校時代はモブ化しているし、文学少女がいない‥。
そして、ビデオレターのところは、みんな絵なり、文学なり、ミスコンチャンピオンなり、何者かになるだろう将来への期待があるからこそ、その対比がいいのに、なんか皆、薄い。
ナミの絵を描くのが好きというのはかなり大事なところ初恋、遺影、エンディングなど。
あと、真木よう子が降板したこともあるが、板谷由夏が全く病人に見えないのはどうにかならなかったのか‥。
同じカットなのにオリジナル番の方が断然いいし、同じギャグなのにトーンや間が全く面白くない。
オリジナル版は1987的な社会的背景やカルチャーへの渇望みたいなもの、ギャグや皮肉、彼女たちは明るいけどどこか緊迫した社会のトーンがあった。
本作は平和ボケして、ただうるさいし、援助交際の扱いもどうか‥。その頃が平和だったとは言わない。オウムとか阪神淡路大震災とかあって暗い世相ではあったと思う。
そして、カルチャーに対する態度もこんなんでよかんべーと、sweet19bluesかけまくって、そもそもコギャルはオザケン聞くのか。全然、オザケンが良い曲に聴こえないのだ。
あと、カメラぐるぐる回っているから「回れ回れ、メリーゴーランド」と久保田利伸、あの中途半端なミュージカルはなんなんだ。全編ミュージカルにしたら、まだマシだった気がする。
購買にパン買いに行く時に「思い出はいつもキレイだけど、それだけじゃ、お腹がすくわ」とジュリマリとかあまりにもじゃないか。
あと、娘・松本穂香のところも、何もなくて、あそこは省くのはどうなの?
良かったのは、池田エライザ。
彼女はオリジナル版にもない魅力があって良かった。ただ、大人になった池田エライザ役がなぜそうなった‥。
大根仁の恋の渦は傑作だと思っている。