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リズと青い鳥のnocchiのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
3.9
百合好きな女友達が、自分を重ねすぎてDVD買ったという一作。
私はユーフォを通ってきていないのですがあまりに推されて鑑賞。

うん、うん、京アニ最高!w
そして山田先生ですよ。
私も彼女も吹奏楽部だった上に百合経験も一応あるのでわかりみ。と言いつつ、これは同性愛とは少し違うのだ。

あの、性に、落ちる前の、女や男になりきる前の。恋愛との区別すら朧げな、淡くて尊い、まるで祈るように抱いてしまう、羨望や憧憬を。感じ取れるなら、感じ取れたなら、それで十分。

自分を見ていてほしくて、あなただけいれば私はそれでよくて、それでも、白い校舎の部室は、長いような短いような3年間で、ぱたりと、慈悲もなく。あの場所に、明日から通うことがないなんて。

焦がれて、じれったくて、閉じ込めておきたいのに、はばたくあなたが見たくもあって。手を伸ばせば溶けあって一つになれそうな予感すらするのに、でもそうしたらあなたのその瞳を見つめることもできなくなるの。
それでも寂しいこの心も体も、あなたの抱きしめ方すらわからない。

音で。私たちを繋いだこのオーボエとフルートで。表現、するから。どうか。伝わって。

青春時代。尊さ。感動します。
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