あき

リズと青い鳥のあきのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
3.7
本編は見たことがありませんが、十分楽しめました。

絵が綺麗だなあ、とまずそこでほれぼれ。
同じ黒髪でもまったく違う色なのも見ていて楽しい。それぞれの髪質の違いすら伝わってくる。

女の子ならわりと多くの人が体験したことのある、仲良しの友達が他の子と仲良くしてると嫉妬してしまう、というあの感情。

嫉妬というなら、みぞれよりも希美の方にあてはまる感情な気がしました。上記のような理由で嫉妬するからみぞれの気持ちを試すようなことをして安心しようとする。
特別感のある存在としてのみぞれへの嫉妬から、わざとらしく避けようとする。しかもあれはつい避けてしまうというよりは、みぞれを傷つけようとしている確かな悪意だと思いました。もちろんその悪意が生まれてしまったのは、思春期の脆い感情からでしょうけど。

希美は終始、共感性の高いキャラクターだと思いました。
なので見ていていらいらしながらも、嫌いになれなかった。

みぞれのような、そのままで周りに受け入れられる存在は稀有。ああいう子が近くにいたら、きっと嫉妬してしまうと思う。
あき

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