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リズと青い鳥のMOTOのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
2.0
山田尚子監督のファンとして「響け!ユーフォニアム」のファンとして番外編に臨んだが、ヒロイン鎧塚さんにもお相手の希美にも興味も湧かず、絵も演出も何もかも合わず。

まずキャラデザが変更になり、首や足首が異常に細く頭が小さくなっているのに違和感。
これがヒロインの自意識というフィルターを通した姿だと解釈しても「鎧塚さんは頭身がおかしくなったキャプ翼やCLAMPのXを良しとする美意識の持ち主かあ…」となるのでちょっと痛い。
童話パートに出てくるリズのスーパーモデルみたいな頭身も鎧塚の中から出たイメージだとしたら乾いた笑いしか出ない。

京アニにしては珍しくシャフトっぽい記号的な演出、図書館の整然を通り過ぎて記号的に本が並んだ書棚だとか、やはり記号的に並べたヒマワリ、等間隔に柱を並べた学校の廊下、鎧塚さんと希美の二人を表すような小道具など、そういうシャフトっぽい演出がちょこちょこ挿入されるがあまり効果的とは思えず滑っている印象。

この作品で秀逸なのは音楽の使い方くらいだが、それもエレクトロニカ風の現代音楽で、吹奏楽部の物語としては合ってない。残念。
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