今までのユーフォとは違ってTVシリーズの2期で少し触れていたみぞれと希美の話。本作に限っては作画も大きく変わっていて演奏よりも遥かに2人の関係とこれからに集中した作品。最初の段階から普通の日常ではあるはずなんだけど、どこか怪しい。安定しているとはいえない落ち着かない雰囲気が漂っている。2人の関係も友達であるのは間違いないのだが周りの環境の変化によって少しずつ変わっていく姿が「リズと青い鳥」とたびたび重なっていく。全体を通してとても静かに話が進んでいき、見ているこちら側は息をしてはいけないような、息を殺して画面の向こうにいる2人を覗いているような、音を出してしまったら世界を壊してしまいそうな危なさをもった作品に感じた。1つの単体映画としてもかなり優秀な青春作品に違いないし最終的に2人がどんな演奏をするのかは「誓いのフィナーレ」に秘められている
