まゆりん

ホース・ソルジャーのまゆりんのレビュー・感想・評価

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)
4.4
終始ハラハラドキドキという映画。

ジョーク混じりで楽しい場面もあるが、殆どは作戦を立てているか銃撃戦。
馬という出で立ちはどこか非現実感があるが、それを感じさせないリアリティがある。
何しろ、馬というのも実話だったのだからそれがリアルなのだが。
特に、シーンの描き方と音がとてもリアルだった。
一つ一つの銃声が重く響く時もあれば、数多くの銃声として乾いた音で鳴る時もある。音色や振動で、銃声が本当に周りでなっているかのような、その戦場に実際にいるかのような現実味があった。
といっても、戦場には行ったことはもちろんないので想像に過ぎないのだが。

米国人の軍隊が「客」として描かれているところ、現地の部隊が領地争いをしているところ、将軍が米国人に心を開かないところ、、
そういった人間同士の関係性も描かれていて考えさせられるものがあった。
特に、小さな少年とマイロのシーンには心を動かされた。
あんなに小さな少年が、米国人の軍を守るため、担当として就かされているのか。
なぜなら、現地に派遣した米国人が1人でも死ぬと、もう米国は軍を派遣しなくなるから。
驚かされた。
そういう理由で客扱いなのかと。

また、「兵士」と「戦士」の話も深かった。
私は今までその2つの言葉の違いを考えたことはなかった。
しかし、ここに描かれた12人は紛れもなく、単なる兵ではなく「戦士」、"warriors"なのであるということ、
そして12人の元に戻って来た将軍も、紛れもなくそうであることは、私にも明らかであった。

12人ではなく、なぜもう少し部隊を増やさなかったのかということは疑問がのこったが、とてもリアルで緊迫感のある映画だった。
これが実話なのだと言うから、そして12人全員が(守られる立場であったとも言えるとは言え)帰還したのだから、驚きである。

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Chris Hemsworth の軍人姿、とても素敵だった。
しかし姿がさIWのThorと酷似しているのでどうしてもそれが頭に浮かんでしまった、、
そしてElsa Pataky。クレジットで初めて気づいて私まだまだだなあと思った、、、
本当の夫婦で夫婦役をしていたのか。
出発前のシーンがとても感動的だなと思ったらそういうことか、、
そして、だからスペイン語を話していたのか、、!
と個人的に納得した。
まゆりん

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