映画の味方あっつマン

カメラを止めるな!の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
4.2
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていた。本物を求める監督はなかなかOKを出さず、撮影は終わりが見えなくなっていた。そこへ本物のゾンビが襲来。監督の日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき——。

家庭の事情でなかなか足を運べず、久しぶりの映画館。張り切って「ジュラシックワールド 炎の王国」→「ハン・ソロ」→「カメラを止めるな」3連続鑑賞。本作は3本目。時間の都合で、K'sシネマではなく、ユーロスペースで鑑賞した。

かなりの高評価だったので、どれほどのものかと思って鑑賞。本作の見所は、何と言っても「ワンカット」だ。

私はワンカット(カメラの長回し)の撮影をそこまで有難がってはいないし、ワンカットでも内容が良くなければ意味が無いと常々思っている。

実際、本作は技術面でのワンカットを評価する人が多いから、高評価になってるんだろうとすら予想していた。

だが、本作をエンドロールまで観ると、予想した内容とはまったく違っていた。「ワンカット」を逆手にとったストーリーは、正にアイデアの勝利。終わった後、会場中から盛大に拍手が巻き起こっていた。

本日は「ジュラシックワールド 炎の王国」「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」と観てきたが、制作費では圧倒的に低いはずの本作が、個人的には一番楽しめた。

大作2本を観て、こんなん日本の映像コンテンツじゃあ太刀打ちできないと思っていた矢先に、良い映画を観ることが出来て良かったな。「力」では勝てないけど、「技」では勝てるかも! サンダンスやロカルノあたりでワンチャンないかなー…。

参考までに
制作費:「ジュラシックワールド 炎の王国」1億7000万ドル/「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」2億5000万ドル/「カメラを止めるな」250万円