ねおん

ベン・イズ・バックのねおんのレビュー・感想・評価

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)
3.9
かなり前に監督のQ&A付きで鑑賞!

とても面白い。薬物中毒とか日本じゃあまり馴染みがないかもしれないけど観てみてほしい

その上映会で、ある観客の1人が最近夫を薬物中毒で亡くしたらしい。監督はお悔やみを言ったが彼女は彼が死んでホッとしたと言う。実を言うと監督も同じことを言っていた、ハッピーエンドなんてその人が死んだ時にしか訪れないと
なぜなら薬物中毒者を身内に抱えると言うのはこの映画のようなことが日常だからだと、精神的には肉体的にも”死ぬほど”疲れるって言っていました。ちなみに監督は母親がアルコール依存性だったらしい。
この映画は彼女の日常をよく映し出せている、ありがとうとも
興味深かったです

ぜひ一度観てみてください


追記
少しレビューが増えたのでそれの感想
皆さんのレビューをみるといい意味で薬物中毒に馴染みがないんだなと思える。だからこそこの映画が映画としてしか捉えられない、イコール物足りないもしくはファンタジー?チックに見えちゃうのかなと思います。
私もアメリカで就学して、まだ2年ほどですが、自分と年端も違わない同級生が“自分はアディクトだった、だが自分を変えたくて頑張って大学に入った。”とクラスに自分の過去を話してくれたり、現在進行形でドラッグを使っている人も、重度の差はあれど身の回りにたくさんいる。
なんと言うか、薬物中毒者=社会から外れたやばいやつ、ではないんですよ。当たり前に日常にいるんですよ。生活に支障をきたしていない人だっているしそれで人生を破壊された人だっている。
少しネタバレですが、この映画だってこの後ベンは魔法のように薬物断ちなんてしないし家族やその周りの人もこれからもきっと苦労するんですよ。薬物に落ちちゃう理由は、ストレスだったり、心の拠り所だったり、ただ単純に娯楽だったり色々あるだろうけど一度やってしまったら日常は奪われてベンのような日々が待っているんだと思う。
だから、そういう視点で映画を見てみればまた違った風に見えてくるかもしれませんね。
ねおん

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