今の時代はLGBTQ関連のクオリティ高い作品がいっぱいあるし、そこまで珍しい作品のようには感じないのだけれど、これが約30年前に公開されたものだと思うと見方が変わってくる。世間(特に田舎)の差別的な嫌な空気を漂わせつつ、それでも前向きにロードトリップを続ける3人の姿を描いていて、結構地味なんだけど明るいのが良い。
メイクは結構荒いのでHugo WeavingとかもうそのままHugo Weaving丸出しって感じなんだけど、キャンプカーの屋根でGuy Pearceがドレスはためかせながら走っていく画など素敵なシーンも多々あった。
毎年サマソニでドラァグクイーンの皆さんのショーを観るのが好きなんだけど、今年は行けないので寂しいな。本物のショーを近くで拝見すると豪華絢爛な煌びやかさとエネルギッシュな美しさに魅了される。現代(特に都会)であればトランスジェンダーの方ってそんなにもう物珍しい存在ではないけれど、日本ではきっとまだまだ嫌な思いをされることも多いであろう。皆さんにファビュラスに生きて欲しいと思わされる映画であった。
