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レイニーデイ・イン・ニューヨークのmaiのレビュー・感想・評価

3.7
ウディアレンの最新作。
うきうきして観に行きました…正直、ウディアレンのお得意とも言われる1人語りが全然刺さらずで。泣
ただ、シャラメ・エル・セレーナ・ジュードロウなどなどの美形たちが雨に濡れる「エモさ」を撮りたかっただけなのかなぁという感じです。確かに、私が今まで見てきたウディアレン作品は基本的に「キャストの魅力先行型」で、このキャストだからエモくもなるし映像として映えるなぁという印象ではあります。でも、どこかしらに「ストーリーとしての、人としてどうしようもないなぁと憎めなくなる妙」じゃないですけど、起承転結はちゃんとあるし話がちゃんと繋がっていたはずなんです…でも、期待値が高かったのか。
このお話は、特ダネとスターの世界に惑わされる女の子・エルファニングと、なんだか中二病をそのまま引きずったようなティモシーシャラメ、鋭くついてくるとでも言いたげなセレーナゴメス、感傷的なジュードロウ…どのキャラクターも面白さも特にないし、どこかで観たことある「型にはまった」設定。
キャストの魅力が全然発揮されてない。

ストーリーとしてはかなりイマイチで、キャストかウディアレンのファンでなければ絶対にお勧めできません…でも、雨の降るニューヨークは綺麗だし、シャラメ・エル・セレーナたちを死ぬ気で美しく撮ってやろうという気概は凄く感じます。
シャラメに映る自然光まで美しいんですよね…セレーナの濡れた髪をかきあげる仕草も美しいし、エルにワインとマリファナ持たせるのも最高。
この3人のファンだからこそ、そういう「狙った」カットが出てくるだけで、まんまと嵌められてるなと思いつつもワクワクしてしまいます。笑

映像の綺麗さを楽しみにするか、キャストのファンか…それ以外の楽しみ方はあまり期待できないですけど、映画館で観なきゃ集中できなかっただろうなというのも事実なので、興味のある人にはそれとなくお勧めしたいです。笑
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