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レイニーデイ・イン・ニューヨークのnyのレビュー・感想・評価

3.4
ミッドナイトインパリが、私の中で10本指に入るお気に入りの作品だったので過大な期待を抱き鑑賞。
今回もウディアレン節が観れるのだろうと思っていたら、正にやって来たのはThe ウディアレン映画。

本作はウディ関連のことで、見るのを迷っていたけれど作品と監督は必ずしも合致するわけではないかなと思った。一概には言えないけれども。
一人ひとりのセリフが長く、ウディのオタク気質が徐に出ている会話分と構成が魅力的。
いちいちカーライルやピエールなどのホテル名を強調すること。カーライルなど名前を出さないで、ホテルで済ませられるのに、あえて名前を出すことで色々見ている側のイメージを彷彿させるようにしているのだろうきっと。だから、ミッドナイトインパリもそうだが、オタク、特に文化に足を突っこんでいる人とないのとで、響くものが違ってくるだろうと思う。
ホテルの名前だけでなく、ゴッホ ロスコ ヴァージニア シェイクスピア などの名前が当たり前のようにポンッと出てくるところも。彼のオタク気質を感じずには、いられない。

ギャッツビーの友人とギャッツビーのシーンでニューヨーク大を思いっきり貶していたシーンが個人的には1番笑ってしまった。
ティモシーはNY大出てるけど、何を思ったのだろうか(笑)

全体的にごちゃごちゃしている映画だったという印象だった。何がしたいんだと言われてしまえば、それまで。そんな中に趣を見出せる人であり続けたいと思う。ライ麦畑で捕まえてにメタファーを得ていると言われて納得の構成だった。

ここからが私の不満ポイント。
キャラクターが兎に角ムシャクシャした。ひたすらに。最後の方はキモの殴り書きを手に持ったメモに書いていたので、遺憾ながら、ほとんどこの映画への感想はキモになってしまった。
もう!どいつもこいつも!!特にフランシスコ。テッドもポラードも最終的にあそこまで持っていかなかったら、それこそ緩い雰囲気が好きで終われたのに…..と思ってしまう。あれは必要なのか。
ギャッツビーとチャンの最後も負に落ちず、キモの上になんなの?を殴り書きした。私の胸の高まりを乱さないで…..
それと個人的にはなってしまうけれど、携帯の音に対する萎えを隠す事が出来なかった。時代背景が現代だけれど、映画を見ている間だけは忘れさせて欲しいという願望、遊図を聞かせてくれ、ウディアレン。
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