セイバールート、凛ルートとは比べ物にならないあのどこまでも暗く重苦しいHeaven's Feelをここまで魅せる作品にできるのかと…
ただ何時間経っても気持ちの整理が一切ついてない……
重苦しさは変わらないし、戦闘シーンから何気ない街のひとコマまで美しく描かれた世界の中で、ひとたび桜に感情移入しようものなら簡単に押しつぶされそうな圧を持ったある種すごく異質な映画な気がする
午前の舞台挨拶で下屋さんも仰ってましたが「私処女じゃないんですよ」って一言を好きな人に言うの自体も本人の気持ちを考えたら相当なものだし、原作通りのセリフで突撃してきた製作の方々も凄いな…と
たしかに18禁の方の絶望感たるや桜の代わりに死にたくなりますが……
まぁ血なだけまだマシか…
あとはもう圧倒的な映像美と見せ方のセンス…ufotable様々ですよ
オルタとバーサーカーの戦闘シーンは圧巻
あのシーンだけでも劇場で見る意味が十二分にある
そしてUBWのあとだからこそわかるアーチャー自身の選択の意味
ただあそこすごく好きなシーンだったのでもう少しちゃんと描いてほしかったかなぁって言うのはありますが…
最後の一言に全身鳥肌たつわけですが、他人の真似事、贋作としての信念ではなく、一人の人間“衛宮士郎”としての“桜だけの正義の味方になる”という「選択」をちゃんと見届けられたらなぁ……
