ちゃんみう

グリンゴ 最強の悪運男のちゃんみうのレビュー・感想・評価

グリンゴ 最強の悪運男(2018年製作の映画)
3.5
哲学的な群像劇。痛快な結末にも注目!

舞台はシカゴ。アフリカンアメリカンの主人公ハロルドは友人で製薬会社社長リチャードのおこぼれに預かり、形だけの部長として毎日を過ごしている。そして彼達がメキシコへ出張するところから物語が進み始めます。このハロルドが冴えないんですよ。。結婚も仕事も上手くいかず、終いには友人にも裏切られ。。。監督は主人公に恨みでもあるのか?という勢いで不運な目に合い続ける主人公。本作には他にも運び屋カップルやリチャード、ハロルドを取り巻く人達が登場し、中盤からこの群像劇がどんどん収束していきます。そして試される各人の人間性。果たして、ついてる人とそうでない人の違いは?いい人、悪い人ってどういうこと?結構哲学的で引き込まれる展開です…!ぜひお気に入りの登場人物を見つけて、彼らの行く末を見届けてください♪

そして、個人的には…。ハロルドはダメな人として馬鹿にされ続けますが、シカゴはアフリカンアメリカンの割合が高く、自動車工業を始めとする製造業が根付いている都市です。そこでホワイトカラーの管理職ポストというのは、優秀で幸運な証拠だと思うので、みんなそんなに見下さなくてもさ…笑