評価の高い作品がディズニープラスに入っていたので鑑賞。
ゲイであることをカミングアウトできない高校生の主人公が、同じくゲイだという人物とネット上で親しくなる。果たしてこの人物は誰なのか。
友人達との友情を交錯させながら、高校生が自分を見つめ解放していく物語。
勘違いしていた。もっと古いかと思っていたら、1918の作品だった。
最近は「シングル・オール・ザ・ウェイ」や「ブックスマート」のように同性愛について一歩進んだ前提の作品がよくあるので、カミングアウトに悩む作品は、今や少し古いのかと思っていた。
しかし、主人公は高校生で性について敏感な年頃だし、周囲の眼が気になる上にイジメトラブルもある世代なので、葛藤は当然かと思った。
ネットで知り合った人物が、誰なのかを探っていくミステリー要素も面白かった。
本人がただ悩むだけだとしんみりしがちだが、物語に活気を生む要素としてよく練られている。
友人達との明るい関係性も楽しくて良かった。ちょっと軽率すぎる主人公の行動も、、フォローがしっかりしているのであまり違和感がなかった。
立場は細部で違えど、日本でも共通の若者の悩む姿が描かれており、アメリカの高校生の日常が純粋に興味深いので、評価が高いのも納得の一作だと思った。
今年56本目