maruko

プーと大人になった僕のmarukoのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.9
いくつもの言葉が心に突き刺さる大人向けファンタジー。初心に帰りたい時にこれ以上のおススメムービーはないのでは。

現在小生、会社辞めて無職であり、やりたいこと迷子で何もしていない。
"仕事に追われる現代人に見てほしい。きっと「何もしない」をしたくなるはず。"
という今の自分に全く当てはまらない高評価レビューを噛み締め鑑賞。仕事に忙殺されるクリストファーとシンクロする人のための映画だと思っていたが、、、、鑑賞後のこの柔らかなきもち。
人生の本質をシンプルな言葉で投げかけてくるプー。台本欲しいくらい。好きな名言ありすぎるが中でもお気に入りが、

"I always get to where I'm going by walking away from where I have been."
ーぼくはさっきまでいたところから離れることで、次へ行くんだ。

よく「何かを得るためには何かを捨てなくてはいけない」という表現が使われると思うのだが、人生前に進むとはどういうことなのかを当たり前感たっぷりの言いまわしで哲学問いかけてくる感じさすがプー。進むことを恐れて色々手放せていないのでグサグサくる。

「何もしたくない」じゃなく「何もしないをする」も良い。

これまでプーさんの物語をろくに見たことがなく、ぬいぐるみなのか動物なのかハム太郎的存在なのか認識度低かったが、「プーはおバカさんでかわいい」いう入り口で十分楽しめた。実写化にあたり大人向けファンタジーになっていたおかげでプーさんの世界を知ることができて嬉しい。
現在無職、別の視点から鑑賞していたが、きっと観る人各々の視点で泣ける場面がある。キャラクターの愛おしさ溢れる、心が洗われる傑作です。

"May the pooh be with you."
maruko

maruko