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プーと大人になった僕のtakeのレビュー・感想・評価

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)
4.3
「それは風船よりも大事なこと?」

風船を持つと幸せな気持ちになるプーが、大人になり仕事に追われるクリストファー・ロビンに向けて言った言葉。他にも、「娘のマデリンは何よりも大切なものだよ」と言ったクリストファーにルーが「なぜ大切なのに一緒にいないの?」と返した場面は、はっとさせられました。作中前半は、クリストファー・ロビンに向けてプーたちが純粋な質問をたびたび投げかけ、本質を問うてくれているようなシーンが多々ある。


そして映画の最後には、「仕事のことも何もかも間違っていた。迷子になってたんだ。一番大切なものを失うところだった」とクリストファー・ロビンは家族に伝え、謝罪する。大人になって目の前の仕事に追い込まれて忘れかけていた、家族、親しい友達、愛する人、愛してくれる人たちの存在を大切なことを、プーは知らず知らず思い出させてくれたんだなぁ…。どんなに毎日が忙しくて大変になっても、大切なものや人のことは忘れたくないなぁと自分も思いました。

あと、作中でたびたび登場する「何もしない」という言葉は、本当に何もしないのではなく、「大切なものを犠牲にしてまで自分の人生を費やすことをしない」ってことなんだなと解釈しました…!大切なものを大事にする日々が、のちに最高の何かに繋がるいくんだろうなぁ。

仕事に追われて遊び心を忘れがちな大人が見るべき、素敵な映画でした!
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